ペット葬儀・火葬 葬儀の基礎知識・流れ

セキセイインコの火葬|費用のめやすと返骨・安置のしかた

手のひらにすっぽり収まる小さなセキセイインコ。名前を呼べば応えてくれた、あの明るい声が聞こえなくなると、胸にぽっかりと穴が空いたようになります。体が小さいぶん、どう見送ってあげればよいのか戸惑う飼い主さんは少なくありません。犬や猫と違って情報も少なく、「こんなに小さな体でも火葬してもらえるの」「お骨は残るの」と不安に思われるのは自然なことです。

この記事では、セキセイインコの火葬にどんな選び方があるのか、費用のめやす、返骨できるかどうか、火葬までの安置のしかたを、編集部が各社の公開情報を調べて静かに整理しました。小さな体だからこその注意点にも触れています。どうか焦らず、あの子にふさわしいお見送りを、ゆっくり選んでいただければと思います。

飼い主さん
セキセイインコのような小さな鳥でも、火葬してもらえるのでしょうか。お骨は残せますか。
編集部
はい、小鳥のための火葬に対応している業者は多くあります。ただ体が小さいぶんお骨は残りにくく、残したい場合は火力を調整できる小鳥対応の炉を選ぶことが大切です。順番にご説明しますね。

一言でいうと、セキセイインコの火葬は「合同」「個別一任」「立会個別」の3つから選べ、お骨を残したいなら個別火葬を選びます。体長18cm前後・骨も細いため、返骨を望むなら小鳥に対応した火葬炉のある業者を選ぶと安心です。

セキセイインコの火葬にはどんな選択肢がある?

セキセイインコを見送る方法は、大きく分けて「火葬」と、自分の私有地に埋める「土葬」があります。ただ、都市部の集合住宅や賃貸ではそもそも土葬が難しく、掘り返しやにおいの心配もあるため、小鳥では火葬を選ぶ飼い主さんが多いのが現状です。

火葬には、自治体(市区町村)に依頼する方法と、ペット火葬の専門業者に依頼する方法があります。自治体の場合は費用を抑えやすい一方、他のペットとまとめて処理され、お骨は戻らないことがほとんどです。ていねいに見送りたい、お骨を残したいという場合は、専門業者の火葬を選ぶことになります。

小さな鳥をそっと見つめる飼い主
写真はイメージです

専門業者の火葬は、火葬のしかたによってさらに3つに分かれます。それぞれ費用も、お骨が戻るかどうかも異なります。

火葬の3つの種類(合同・個別一任・立会個別)

どれを選ぶかで、お別れの形とお骨の残り方が変わります。次のように整理できます。

火葬の種類 費用相場(執筆時点) お骨の返却 こんな方に
合同火葬 5,000円台〜 返らない(合同墓地で供養) 費用を抑えたい/お骨にこだわらない
個別一任火葬 13,000円前後〜 返してもらえる お骨を残したい/立ち会いは控えたい
立会個別火葬 17,000円前後〜3万円台 返してもらえる(骨上げ可) 最後までそばで見送りたい

合同火葬は他の子と一緒に火葬するため費用を抑えやすい反面、お骨は戻りません。お骨を手元に残したい場合は、個別一任火葬か立会個別火葬を選ぶことになります。立会個別火葬は火葬に立ち会い、ご自分の手でお骨を拾えますが、無理に立ち会うことでかえってつらさが残る場合もあります。ご自身の気持ちに合った形を、そっと選んでください。

体重や体格で費用が変わる犬や猫の火葬とは考え方が少し異なります。ペット火葬全体の費用の見取り図は、形式・体重別にまとめた記事もあわせてご覧ください。

セキセイインコの火葬費用のめやす

セキセイインコのような小鳥の火葬費用は、火葬の種類によって変わります。以下は各社の公開情報から編集部がまとめた、執筆時点でのおおよその目安です。同じ小鳥でも業者ごとに料金設定が異なるため、実際の金額は見積もりでご確認ください。

セキセイインコの火葬3種類と返骨の可否を比較した図解
セキセイインコの火葬はお骨を残せるかで選ぶ(当メディア編集部作成)

専門業者に依頼した場合、合同火葬はおおむね5,000円台から、個別火葬は13,000円前後からが一つの目安です。個別立会火葬は17,000円前後から、手厚い内容では3万円台になることもあります(各社公開情報による)。自治体の火葬場に持ち込む場合は数千円程度に抑えられることもありますが、返骨や立ち会いには対応していないことがほとんどです。

また、料金には火葬そのものの費用のほか、自宅までの訪問・出張費や、骨壷・骨袋の代金が別途かかることがあります。「セキセイインコ1羽◯◯円」と表示されていても、オプションで金額が変わる場合があるため、申し込み前に総額を確認しておくと安心です。金額に税込・税抜の明記がない業者もあるため、その点もあわせて尋ねておくとよいでしょう。

なお、火葬費用の相場や追加費用の考え方は、ペット全般の費用記事でも整理しています。あわせてご覧ください。

セキセイインコはお骨が残る?返骨と羽の扱い

「こんなに小さな体で、お骨は残るのだろうか」——小鳥の飼い主さんが最も気にされる点です。結論から言うと、セキセイインコでもお骨を残すことはできますが、犬や猫にくらべると難しく、業者選びが大きく関わってきます。

小さな骨壷に手を添える様子
写真はイメージです

セキセイインコは体長18cm前後、体重も30〜40g程度と、とても小さな体です。骨も細く繊細なため、犬や猫を想定した大きな火葬炉で同じように火葬すると、火力が強すぎてお骨が崩れてしまいやすいのです。きれいに残すには、火力をこまやかに調整できる小鳥・小動物専用の火葬炉を持つ業者を選ぶことが大切になります。専門の炉であれば、翼や足の指まで含めてお骨を残せるとする業者もあります。

羽については、火葬の炎でともに焼かれるため、そのまま残るわけではありません。「羽を思い出に手元に残したい」という場合は、火葬の前に抜けた羽を一枚だけ手元に取っておく飼い主さんもいます。火葬に出すお体は、なるべく自然な姿のまま送り出してあげるとよいでしょう。

返骨を希望するときに確認したいこと

お骨を残したいときは、申し込みの段階で次の点を確認しておくと、後悔が少なくなります。

確認したいこと なぜ大切か
小鳥・小動物に対応した火葬炉があるか 火力調整ができないとお骨が残りにくい
火葬の種類が個別(一任か立会)か 合同火葬ではお骨は戻らない
お骨上げ・骨壷への納め方の希望に応じてもらえるか 小さなお骨をていねいに扱ってもらうため

文鳥など、ほかの小鳥の火葬でも考え方は共通しています。小鳥ならではの見送り方については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

火葬までの安置のしかた

火葬をお願いするまでのあいだ、あの子のお体をできるだけきれいな状態で保ってあげたいものです。体が小さいセキセイインコは、犬や猫よりも傷みが早く進みやすいため、安置には少し気をつかいます。

花を添えて小さな体を安置する様子
写真はイメージです

次の手順で、静かに安置してあげてください。

1小さな箱を用意してやさしく寝かせる

ティッシュやガーゼ、やわらかい布を敷いた小箱に、そっと寝かせてあげます。生前に好きだった止まり木のそばのような、落ち着ける場所に置いてあげるとよいでしょう。

2保冷剤やドライアイスで冷やす

体のそばに保冷剤やドライアイスを当て、涼しい場所で保管します。小さな体はすぐに乾いてしまうため、直接風が当たらないようにそっと覆ってあげてください。

3早めに火葬の日程を決める

安置の目安は、夏場で1日、そのほかの季節でも3日ほどとされています。無理のない範囲で、なるべく早めに火葬の日を決めてあげると安心です。

ドライアイスは入手が難しいこともあります。その場合は保冷剤を数個まとめて使い、こまめに取り替えてあげてください。エアコンで室温を下げるのも有効です。あくまで一般的な目安ですので、心配なときは相談先の業者に安置の方法を尋ねておくと安心です。

信頼できる業者の選び方・相談の目安

ペット火葬の業界には、残念ながら移動火葬車による不法投棄や、当初の説明にない高額請求といったトラブルが実際に報告されています。小さなセキセイインコだからこそ、安さだけで選ばず、大切に扱ってくれる相手かどうかを見極めたいところです。次の点を必ず確認してください。

自宅で手を合わせて供養する様子
写真はイメージです
確認ポイント 見るところ
固定の施設・所在地があるか 会社の実在・住所が確認できるか。移動火葬のみで実態が見えない業者は避ける
立ち会い・返骨の可否 希望する形(立会/返骨)にはっきり対応しているか
料金が事前に確定するか 小鳥の総額(訪問費・骨壷代込み)を先に提示してくれるか
対応が急かさず丁寧か 電話や見積もりで、こちらの気持ちに寄り添ってくれるか

固定の火葬施設や所在地があり、立ち会いや返骨の条件、料金がはっきりしている業者を選ぶことが、後悔のない見送りにつながります。どこに相談してよいか分からないときは、複数の業者を比較・紹介してくれる相談窓口を利用するのも一つの方法です。

\ 詳細・ご相談は公式サイトから /

ペット葬儀110番 公式サイトはこちら

小鳥の火葬に対応できる業者選びや、料金の目安を相談したいときの窓口のひとつです。地域や希望に合わせて相談できます。

相談窓口を使う場合も、最終的には固定施設の有無・立会や返骨の条件・料金の内訳をご自分の目で確かめてから決めてください。焦らず、納得できる相手を選ぶことが何より大切です。

よくある質問

Qセキセイインコでもお骨は残りますか?

A残すことはできますが、体が小さく骨も細いため、犬猫用の大きな火葬炉では崩れてしまいやすいです。お骨を残したい場合は、火力を調整できる小鳥・小動物対応の火葬炉を持つ業者に、個別火葬(一任または立会)で依頼してください。専門の炉であれば、翼や足の指まで含めて残せるとする業者もあります。

Q火葬までどのくらい安置できますか?

A小鳥は傷みが早いため、安置の目安は夏場で1日、そのほかの季節でも3日ほどとされています。保冷剤やドライアイスで体を冷やし、涼しい場所に置いて、なるべく早めに火葬の日程を決めてあげてください。

Q羽は残せますか?

A火葬では羽もともに焼かれるため、そのまま残るわけではありません。思い出に残したい場合は、火葬の前に抜けた羽を一枚だけ手元に取っておく方もいます。お体はなるべく自然な姿のまま送り出してあげるとよいでしょう。

Q自治体と専門業者、どちらに頼めばよいですか?

A費用を最優先するなら自治体、お骨を残したい・ていねいに見送りたいなら専門業者が向いています。自治体は返骨や立ち会いに対応していないことがほとんどです。ご自身が何を大切にしたいかで選んでいただければと思います。

※本記事の料金は執筆時点(2026年7月)の各社公式サイト情報をもとにした目安です。最新の金額・対応可否は各公式サイトや見積もりでご確認ください。

まとめ|小さなあの子を、ふさわしい形で見送るために

セキセイインコの火葬は、合同・個別一任・立会個別の3つから選べます。体が小さく骨も細いため、お骨を残したいときは火力を調整できる小鳥対応の炉を持つ業者に、個別火葬でお願いするのが安心です。安置は傷みが早い点に気をつけ、保冷剤などで冷やしながら早めに日程を決めてあげてください。業者を選ぶときは、固定施設の有無・立会や返骨の条件・料金の明朗さを確かめ、安さだけで急いで決めないことが後悔を防ぎます。手のひらの上で過ごしたあたたかな時間はずっと消えません。小さなあの子が、安らかに眠れますように。

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