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うさぎに元気がないのに食欲はあるとき|うんち・呼吸・姿勢で見る受診の目安

ごはんはいつもどおり食べている。牧草もペレットも減っているし、おやつを見せれば寄ってくる。それなのに、ケージの隅でじっとしている時間が長い。呼びかけても顔を上げない。なでても、いつもの反応が返ってこない——。「食べているのだから大丈夫」と自分に言い聞かせながら、どこか引っかかるものがあって、このページを開かれたのではないでしょうか。

その違和感は、とても大切なものです。うさぎは、体調の悪さを外に出しにくい動物といわれています。野生では、弱っている姿を見せることが身を守るうえで不利になるため、多少の不調は隠したまま、いつもどおりに食べ続けることがあるとされています。「食欲がある=元気」とは限らないのは、そのためです。この記事では、当メディア編集部が、うさぎの診療を行う動物病院や獣医師監修の公開情報をもとに、食欲はあるのに動きが鈍い・反応が薄いというときの見方を、うんち・呼吸・姿勢という観察の順序に沿って落ち着いて整理しました。原因を決めつけるための記事ではなく、「今日どう動くか」を静かに決めるための記事です。

飼い主さん
うちのうさぎ、ごはんはちゃんと食べているんです。でも今日は一日ほとんど動かなくて、なでても反応が薄くて。食べているなら、もう少し様子を見てもいいでしょうか。
編集部
ご心配ですよね。うさぎは不調を隠すことがあるといわれているので、「食べているから大丈夫」と切り分けずに見ていきたいところです。まずは、うんちの大きさと数、呼吸の速さ、そして体の姿勢の3つを確かめてみてください。ここに変化があるようなら、食欲があっても受診を考える段階です。順番に見ていきましょうね。

一言でいうと、食欲があっても、背中を丸めてうずくまる・呼吸が速い/荒い・うんちが小さくなった、数が減った、出ていないという変化があるときは、様子見をやめて早めに動物病院にご相談ください。反対に、うんち・呼吸・姿勢のいずれにも変化がなく、暑さや来客など思い当たる理由があるときは、環境を整えながらその日のうちに記録を取って観察していける段階だと考えられます。

まず確かめたい3つ|うんち・呼吸・姿勢

「元気がない」は、飼い主さんの感覚としてはとても正確なサインですが、そのままでは獣医師に伝わりにくい言葉でもあります。伝えられる情報に変えるために、まずは次の3つを見てください。うさぎの体調は食べた量よりも、うんちの変化にいちばん早くあらわれるとされています。特別な道具はいりません。

ケージの中でじっとしているうさぎの様子を見守る飼い主
写真はイメージです

うんちの大きさと数

うさぎのうんちは、消化管が動いているかどうかを映す鏡のようなものです。食べた量が足りていて、お腹がきちんと動いていれば、いつもと同じくらいの大きさの丸いうんちが、同じくらいの数だけ出ます。確かめ方は簡単で、ケージの底を一度きれいにしてから、半日ほど置いてたまり方を見るだけです。

気をつけたいのは、粒が明らかに小さい・数がぐっと減った・まったく出ていないという変化です。名古屋みらい動物病院の解説では、うんちの量の減少や変形は準救急のサインとして挙げられています。食べているのにうんちが小さいというのは、食べた量が体の中で進んでいない可能性を示すことがあり、「食べているから安心」とは言えない状態です。小さくて硬いうんちが数珠つなぎになっている、毛が混じっているといった様子も、あとで獣医師に伝えられるようメモしておいてください。うんちの写真を撮っておくと、言葉よりも正確に伝わります。

呼吸の速さと音

うさぎは鼻で呼吸する動物とされ、口を開けて呼吸している状態はそれ自体が緊急性の高いサインとして挙げられています。静かにしているときのお腹や胸の動きを、少し離れたところから見てみてください。いつもより明らかに速い、肩やお腹まで大きく動いている、鼻がヒクヒクと激しく動いている、呼吸のたびに「ズーズー」と音がする——こうした様子があれば、動きが鈍いことと無関係ではない可能性があります。

鼻水やくしゃみ、前足の内側が鼻水で汚れてガサガサになっているといった様子も、あわせて見ておきたいところです。呼吸が苦しい状態では、動きたくても動けないことがあります。呼吸の変化は、うさぎでは急ぐ判断につながるサインとして扱われています。

体の姿勢と目つき

いちばん見逃したくないのが、背中を丸めてうずくまり、動かない姿勢です。うさぎがお腹に痛みを感じているとき、手足を伸ばしたり縮めたりして落ち着きがなくなったり、逆にじっとうずくまって動かなくなることがあると、複数の動物病院が説明しています。「静かにしているだけ」と「動けずにいる」は見た目が似ていますが、その違いに気づけるのは、ふだんの姿を知っている飼い主さんだけです。

あわせて、歯ぎしり(ギリギリと強く鳴らす音)、よだれで口まわりが濡れている、目が半分閉じている、首が傾いている、体が片側に傾く・転がる、といった様子がないかを確かめます。うさぎがうれしいときに鳴らす小さな歯の音と、痛みがあるときの強い歯ぎしりは別のものとされています。判断に迷ったときは、スマートフォンで15秒ほど動画を撮っておくと、診察室で「いつもと違う」を正確に伝えられます。

うさぎが不調を隠すということ|食欲があっても受診が必要な場合

ここまでの3つに変化があったなら、「でも食べているし」という理由で待たないでいただきたい、というのがこの記事でいちばんお伝えしたいことです。

小さな動物にそっと手を添える飼い主の手元
写真はイメージです

うさぎは自然界では捕食される側の動物です。そのため、弱っているそぶりを見せないように振る舞う性質があるとされ、飼い主さんが異変に気づいたときには、すでに体の中では変化が進んでいた——という説明が、うさぎを診る動物病院の解説で繰り返し語られています。食べる行動は、そうした「いつもどおり」の最後まで残りやすいもののひとつです。だからこそ、食欲は体調のバロメーターとしては遅れて動くことがあると考えておくほうが安全です。

もうひとつ知っておきたいのが、食べている量そのものが、実は少しずつ減っているケースです。器に入れた分がなくなっていても、いつもより時間がかかっている、牧草より柔らかいものばかり選んでいる、食べたそうに近づくのに口をつけないといった変化があるなら、それは「食欲がある」の中身が変わりはじめているサインかもしれません。体重を週に1回、同じ時間帯に量って記録しておくと、こうした小さな変化を数字でつかめます。キッチンスケールに洗濯かごを乗せて量る方法で十分です。

「大げさかもしれない」とためらう気持ちは自然なものですが、うさぎの診療では、早すぎる相談が問題になることはまずありません。心配が杞憂で終わったなら、それがいちばんよい結果です。

食欲はあるのに元気がないとき、背景として挙げられること

ここからは、食べてはいるのに動きが鈍い・反応が薄いというときに挙げられる背景を並べます。いずれも自宅で見分けられるものではなく、複数が重なっていることも珍しくありません。ここに書いたものはあくまで「可能性として語られていること」であり、診断ではありません。どれかに当てはめて安心するためではなく、獣医師に伝える手がかりを増やすつもりで読んでいただければと思います。

やわらかな光の差す静かな室内で穏やかに過ごすペット
写真はイメージです

どこかに痛みがある

うさぎが動かなくなる背景として、まず挙げられるのが痛みです。お腹の痛みでうずくまるほか、足の裏の皮膚が傷むソアホック、関節の不調、歯の噛み合わせのずれによる口の中の傷など、痛む場所はさまざまです。痛みがあると動きたがらなくなりますが、鳴いて訴えることは少なく、姿勢と表情に静かにあらわれるとされています。硬いものを避けて柔らかいものだけ食べる、食べこぼす、よだれが増えるといった様子があるときは、口の中も含めて診てもらう価値があります。

鼻や気道の不調(スナッフル)

くしゃみ・鼻水が続く上部気道の不調は、うさぎでは「スナッフル」と呼ばれることがあります。獣医師監修の解説では、その多くにパスツレラ菌などの細菌感染が関わるとされ、進行すると呼吸が苦しくなることもあると説明されています。呼吸に力を使っている状態では、食べる元気は残っていても、動き回る元気は残りにくくなります。前足の内側が鼻水でこわばっていないか、呼吸に音が混じっていないかを見てみてください。

首が傾く・ふらつく(斜頸・前庭の不調)

首が片側に傾く、目が細かく揺れる、まっすぐ歩けない、体が転がってしまう——こうした様子は、平衡感覚に関わる部分の不調としてまとめて語られることがあります。背景には内耳や中耳の炎症、エンセファリトゾーン症などが挙げられており、朝は普通だったのに夕方には傾いていた、というように急に始まることが多いと説明されています。食欲は保たれていることもあるため、「食べているのに様子が変」という形で気づかれやすい状態のひとつです。傾きやふらつきに気づいたら、早めの受診をおすすめします。

暑さ・寒さなど室温の影響

うさぎは暑さに弱い動物とされ、飼育に適した室温は18〜24℃前後、湿度は40〜60%程度を目安とする説明が、獣医師監修の記事で見られます(数値は出典により幅があります)。気温が上がる時期は、動きが鈍くなる・呼吸が速くなる・耳が熱い・食欲が落ちるといった変化が起きることがあり、涼しい場所へ移して耳や足先をやさしく冷やしながら受診するよう案内されています。逆に、冬場に急に冷え込んだ日も、体力を保つために動きが少なくなることがあります。まずはケージのある場所の温度計を確かめてみてください。

環境の変化やストレス

引っ越し、模様替え、家族が増えた、来客が続いた、工事の音、掃除機、近くで暮らす別の動物——うさぎは音や気配に敏感な動物とされ、こうした変化のあとに動きが少なくなることがあります。ストレスは、鼻や気道の不調が表に出るきっかけとしても語られています。数日で戻るなら環境の影響として考えやすいものの、うんちや呼吸に変化が伴うなら、ストレスのせいと決めずに診てもらうほうが安心です。

年齢による変化

高齢期に入ると、寝ている時間が長くなる、段差を上がらなくなる、走り回らなくなるといった変化が少しずつ出てきます。加齢そのものは病気ではありませんが、「年だから」で片づけたものの中に、治療で楽になる不調が混じっていることがあるのも事実です。関節の痛みや歯のトラブルは、年齢のせいに見えやすいものの代表です。変化がゆっくりでも、一度診てもらってから「年齢による変化」と受け止めるほうが、あとで後悔が残りません。

なお、抜け毛が増える換毛期は、飲み込んだ毛の影響で食欲や便に変化が出ることがあるとされています。時期が重なっている方は、次の記事もあわせてご覧ください。

どこまで様子を見てよい?状態×経過時間の目安

「今すぐ病院に行くべきか、明日の診療時間まで待ってよいか」——いちばん知りたいのはここだと思います。うさぎの場合、判断の軸になるのは食欲そのものより、うんち・呼吸・姿勢の変化と、その状態が続いている時間です。下の図は、その組み合わせを3段階に整理したものです。

うさぎに元気がないときの様子と経過時間で見る緊急度を3段階に整理した図
食欲がある場合の様子×経過時間で見る目安(当メディア編集部作成)
元気・姿勢の様子 うんち 呼吸 目安の対応
動きは少ないが、呼びかけには反応する/暑い時間帯・来客など思い当たる理由がある 大きさも数もいつもどおり ふだんどおり 室温と静けさを整え、その日のうちにうんち・体重を記録しながら観察
ぼんやりした様子が半日以上続く/段差を上がらない・呼んでも来ない やや小さい・数が減った ふだんどおり 翌日の診療時間を待たずに、かかりつけへ電話で相談
首が傾く・ふらつく・体が転がる/くしゃみや鼻水が続く 変化がないこともある やや速い・音が混じる 食欲があっても早めに受診(急に始まることが多いとされています)
背中を丸めてうずくまる・歯ぎしり・ぐったりして動かない 小さい・数が少ない・出ていない 速い・荒い・口を開けている 時間帯を問わず、できるだけ早く受診

※上記は一般的な目安であり、年齢・体格・持病により大きく異なります。最終的な判断は、かかりつけの獣医師にご相談ください。

なお、食べる量まで落ちてきた場合は、考え方そのものが変わります。うさぎがまったく食べない状態は日数ではなく時間で見ていくものとされ、動物病院の解説では24時間以上食べないことが危険な目安として挙げられています。食欲そのものが落ちてきた方は、次の記事で緊急度の考え方をご確認ください。

今日からできること|環境を整えて記録を残す

ここからは、受診を待つあいだや、受診するかどうかを決めるあいだに、家でできることを順番に整理します。どれも治療の代わりになるものではなく、受診を先延ばしにするためのものでもありません。目的は「治すこと」ではなく、その子が過ごしやすい状態にして、獣医師に渡せる記録を残すことです。

うさぎ用の牧草とペレットを用意する飼い主の手元
写真はイメージです

1ケージのある場所の温度と湿度を確かめる

温度計・湿度計をケージの高さに置いて数字を見ます。獣医師監修の記事では18〜24℃前後・湿度40〜60%程度を目安とする説明が見られます(出典により幅があります)。エアコンの風が直接当たらないようにしつつ、暑い時期は涼しい場所へ移し、寒い時期はケージの一部だけを暖めて、その子が選べるようにします。

2静かで暗すぎない場所に移し、そっとしておく

テレビや掃除機の音、人の出入りが多い場所は、休みたいときには負担になります。ケージの一面をタオルで覆って落ち着ける隅を作り、しばらく触らずに様子を見ます。心配で何度も抱き上げたくなりますが、体調が悪いときの保定は負担になることがあるため、観察は目で行うのが基本です。

3牧草と水を、動かずに届く位置に置く

動くのがつらいときは、少し離れた場所の牧草入れまで行かないことがあります。寝床のすぐ横に牧草を置き、給水ボトルが飲みにくそうなら浅い器の水も並べて、どちらでも飲めるようにします。水を飲んだ形跡があるかどうかは、受診時に必ず聞かれる情報です。

4うんちを片づけずに、半日分の量を見る

ケージの底を一度きれいにして時間をメモし、半日後にたまったうんちの大きさと数を確かめます。いつもの半日分と見比べて、明らかに小さい・少ない・出ていないなら、それが受診を決める材料になります。片づける前に写真を1枚撮っておいてください。

5体重を量って記録する

キッチンスケールや赤ちゃん用の体重計に洗濯かごなどを乗せて量ります。今日の数字が分かるだけでも、次に量ったときの比較ができます。同じ時間帯・同じ方法で続けることが大切です。

6いつもと違う様子を15秒ほど動画に撮る

首の傾き、ふらつき、呼吸の速さ、うずくまり方は、言葉で伝えるのが難しいものです。診察室では緊張して普段どおりに見えてしまうこともあるため、自宅での動画が診断の助けになります。

7思い当たる変化を書き出しておく

いつから様子が変わったか、フードや牧草を替えたか、部屋の配置や来客、工事の音、気温の変化、換毛の時期かどうか。時系列でメモしておくと、診察時間を有効に使えます。

いっぽうで、自己判断で人用の薬やサプリメントを与える、無理に食べさせる、強く保定して口を開けさせるといった対応は避けてください。良かれと思った処置が、うさぎにとっては強い負担になることがあります。迷ったときは何かをするより、電話で相談するほうが確実です。

動物病院に相談する目安と、うさぎを診てもらえる病院を探しておくこと

次のような様子があるときは、食欲があっても相談の対象になります。ひとつでも当てはまるなら、自己判断で粘らずご連絡ください。

動物病院で小動物の診察を行う獣医師
写真はイメージです

食欲があっても相談したいとき

背中を丸めてうずくまり動かない/歯ぎしりをする/呼吸が速い・荒い・口を開けて呼吸している/うんちが小さい・数が減った・出ていない/下痢や軟便が続く/首が傾く・ふらつく・体が転がる/目が細かく揺れる/くしゃみ・鼻水が続く、前足の内側が汚れている/よだれで口まわりが濡れている/お腹が張って見える/血尿が出た/足の裏に赤みや傷がある/ぼんやりした様子が半日以上続く/高齢や持病のある子の様子の変化——これらは体調不良のサインのことがあります。

受診の際は、「いつから様子が変わったか」「食べている量と、食べ方の変化」「うんちの大きさと数の変化」「体重」「室温」「最近変えたこと(フード・環境・来客など)」を伝えられるようにしておくと、限られた診察時間を有効に使えます。うんちの写真と自宅での動画は、言葉より正確に状態を伝えてくれます。

そしてもうひとつ、うさぎと暮らす方にお伝えしたいことがあります。うさぎを診察できる動物病院は、犬や猫にくらべて限られます。犬猫を中心に診ている病院では、うさぎなどのエキゾチックアニマルの診療を受け付けていない場合があり、いざというときに「近くの病院に断られた」ということが起こり得ます。元気なうちに、うさぎを診てもらえる病院を1〜2軒、休診日や夜間の対応とあわせて調べ、連絡先を控えておいてください。移動中の負担を減らすため、キャリーと保冷・保温の準備も一緒に整えておくと安心です。

あわせて、動物種は違っても食事の悩みへの向き合い方は共通する部分があります。処方された食事を食べてくれないときの考え方は、次の記事でも整理しています。

高齢期・看取りの時期に「動かない」とき

ここまでは、受診して手を打てる状態を前提にお話ししてきました。けれど、長く一緒に過ごしてきた子が高齢になり、治療を続けてきたうえで少しずつ体を横たえている時間が増えていくとき——その「動かない」は、ここまでの話とは別のものです。

静かな部屋で小さな家族に寄り添う飼い主
写真はイメージです

そうした時期には、無理に動かすことも、たくさん食べさせようとすることも、その子にとってはつらい時間になることがあります。どこまで手をかけ、どこから静かに見守るのか。その線引きに正解はなく、かかりつけの獣医師と相談しながら、その子の様子を見て決めていくことになります。

できることは、決して少なくありません。室温を心地よく保つこと。物音の少ない場所にすること。手が届くところに牧草と水を置くこと。そばに座って、静かに名前を呼ぶこと。うさぎは声や気配をよく覚えている動物といわれています。食べた量が、愛情の量ではありません。そばにいた時間は、数字にならなくてもたしかに残ります。今できることをしている、それだけで十分です。

よくある質問

Q食欲があるなら、元気がなくても一日は様子を見て大丈夫でしょうか。

A食欲があるかどうかだけで待ってよい時間を決めるのは難しく、うんち・呼吸・姿勢の3つとあわせて考えるのが一般的です。うんちの大きさと数がいつもどおりで、呼吸も落ち着いていて、暑さや来客など思い当たる理由があるなら、環境を整えて記録を取りながら観察していける段階と考えられます。反対に、背中を丸めてうずくまる、呼吸が速い、うんちが小さい・出ていないという変化があれば、食欲があっても時間帯を問わず早めにご相談ください。

Q「元気がない」と伝えても、獣医師にうまく伝わるか不安です。

A「いつから」「どのくらいの時間続いているか」「ふだんなら何をしている時間か」を添えると、ぐっと伝わりやすくなります。たとえば「ふだんは夕方にケージから出て走り回るのに、今日は出てこず、2日続けて隅にいる」といった形です。うんちの写真、自宅で撮った15秒ほどの動画、体重の記録があれば、それがいちばん正確な情報になります。

Q首が傾いていますが、食欲はあります。急いだほうがよいでしょうか。

A首の傾きやふらつき、目が細かく揺れるといった様子は、平衡感覚に関わる部分の不調として説明されることがあり、急に始まることが多いとされています。食欲が保たれていることもあるため、様子見にしてしまいやすい変化ですが、早めの受診をおすすめします。移動の際は転がって体をぶつけないよう、キャリーの中にタオルを詰めて隙間を減らしてあげてください。

Qうさぎを診てもらえる病院が近くにないときは、どうすればよいですか。

Aまずは、かかりつけや近隣の動物病院に電話で「うさぎの診察を受け付けているか」を確認します。診ていない場合でも、対応できる病院を紹介してもらえることがあります。エキゾチックアニマルの診療を掲げている病院や、夜間救急に対応している病院を、日頃から地図アプリに保存しておくと、慌てずに済みます。移動に時間がかかる場合は、電話で状態を伝えて、向かってよいか、道中で気をつけることは何かを相談してから出発してください。

※本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療の代わりになるものではありません。気になる症状は動物病院にご相談ください。

まとめ

食べているのに動かない、反応が薄い——その違和感は、いちばん近くで見てきた方だから気づけたものです。うさぎは不調を隠すことがあるといわれ、食欲は最後まで残りやすい行動のひとつとされています。だからこそ、確かめたいのはうんちの大きさと数・呼吸の速さと音・体の姿勢の3つ。ここに変化があれば、食欲があっても早めの相談が安心につながります。

背景として語られるものには、痛み、鼻や気道の不調、首の傾きやふらつき、暑さ寒さ、環境の変化、そして年齢による変化などがありますが、どれも自宅で見分けられるものではありません。今日できるのは、室温を整え、静かな場所を用意し、うんちと体重を記録し、いつもと違う様子を動画に残しておくこと。そして、うさぎを診てもらえる病院を調べておくことです。あなたが今こうして調べている時間そのものが、その子の小さな変化に気づける目を育てています。うさぎとの毎日が、これからも静かで穏やかなものでありますように。

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