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猫 お墓

長いあいだ寄り添ってくれた猫が旅立ったあと、「この子のお墓を、どんなかたちでつくってあげればいいのだろう」と、静かに考えあぐねている方は少なくありません。猫のお墓と一口にいっても、ペット霊園の個別墓、屋内の納骨堂、他の子と一緒の合祀墓、住み慣れた自宅の庭、そして手元に置く供養まで、選択肢はいくつもあります。どれが正しいということはなく、暮らしと気持ちに寄り添うかたちを、ゆっくり選んでいけば大丈夫です。

この記事では、猫のお墓の主な種類と費用のめやす、自宅の庭につくるときの注意点、そして後悔しないための選び方を、当メディア編集部がペット霊園・供養サービス各社の公開情報をもとに整理しました。急いで決める必要はありません。読み進めながら、その子に合うかたちを一緒に探していけたらと思います。

飼い主さん
先日、うちの猫を見送りました。小さな体だった子なので、どんなお墓にしてあげればいいのか、費用のことも含めて分からなくて……。
編集部
お気持ち、お察しします。猫は体が小さめなぶん、選べる供養のかたちが多く、費用も比較的おだやかなことが多いんです。まずは「そばに置いておきたいか」「お参りできる場所に預けたいか」という気持ちの方向を、そっと確かめるところから始めてみてください。

一言でいうと、猫のお墓は「霊園の個別墓・納骨堂・合祀墓・自宅の庭・手元供養」の5つが基本で、費用は数千円から20万円ほどまで幅があります。「遺骨を後から移せるか」「管理費が続くか」を軸に選ぶと、迷いが少なくなります。

猫のお墓の主な種類

猫のお墓には、大きく分けて5つのかたちがあります。それぞれに、お参りのしやすさ・費用・遺骨の扱いという点で違いがあります。まずは全体像を眺めて、どのかたちが今の気持ちに近いかを感じてみてください。

猫のお墓5種類(霊園個別墓・納骨堂・合祀墓・自宅の庭・手元供養)の費用と特徴の比較図
猫のお墓5種類のめやす(当メディア編集部作成)

ペット霊園の個別墓

ペット霊園のなかに、その子専用の区画や小さな墓石を設けてお参りする方法です。人のお墓と同じように、いつでも決まった場所へ会いに行けるのが大きな安心につながります。個別に遺骨を安置するため、事情が変わったときに後から遺骨を移せる場合が多いのも特徴です。一方で、区画の使用料に加えて年間の管理費が続くことがあるため、長い目でみた費用も確認しておきましょう。

納骨堂

屋内の施設に遺骨を安置し、天候を気にせずお参りできるのが納骨堂です。猫専用の小さな区画を年契約で借りるかたちが多く、屋外のお墓に比べて管理の手間が少ないのが魅力です。契約期間が過ぎたあとの扱い(合祀に移るか、更新するか)を事前に確認しておくと安心です。

合祀墓(合同墓)

他のペットたちと一緒に、ひとつのお墓に納めて永代供養してもらう方法です。費用を最も抑えやすく、管理を施設に任せられる安心感があります。ただし、他の子の遺骨と一緒に納めるため、あとから遺骨を取り出すことはできません。「いずれ手元に戻したい」という気持ちが少しでもあるなら、この点はよく考えてから選んでください。

自宅の庭・手元供養

火葬したお骨を住み慣れた自宅の庭に埋めたり、小さな骨壷や遺骨アクセサリーとして手元に置いたりする方法もあります。いつもそばに感じられる安心があり、費用も抑えられます。庭への埋葬は法律上のルールがあるため、後ほど注意点をご案内します。手元供養は、一部を分骨して他の供養と組み合わせることもできます。

なお、人と一緒に入れるお墓や樹木葬など、選択肢はさらに広がります。お墓の種類と探し方をもう少し詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

猫のお墓の費用相場

費用は種類によって大きく変わり、数千円から20万円ほどまでの幅があります。下の表は、当メディア編集部がペット霊園・供養サービス各社の公開情報をもとにまとめた、種類別の費用のめやすです。猫は体が小さめのため、体重で料金が上がるお墓・火葬では比較的おだやかな金額に収まりやすい傾向があります。金額はあくまで一般的な相場で、地域・施設によって変わります。実際の金額は、必ず利用する施設で見積もりをご確認ください

お花を手向けた猫のメモリアルスペース
写真はイメージです
種類 費用相場のめやす(税込) 遺骨の取り出し こんな方に
霊園の個別墓 約50,000円〜200,000円(+年間管理費) できる場合が多い いつでも会いに行ける専用のお墓を持ちたい
納骨堂 年間 約10,000円〜50,000円 できる場合が多い 屋内で天候を気にせずお参りしたい
合祀墓(合同墓) 約5,000円〜30,000円 できない 費用を抑え、供養を施設に任せたい
自宅の庭 ほぼ0円 いつもそばで見守りたい・私有地がある
手元供養 数千円〜数万円(骨壷・アクセサリー代) 常にそばに置いておきたい

※金額は当メディア編集部が各社公開情報をもとにまとめた執筆時点(2026年7月)の一般的な相場です。人とペットが一緒に入れるお墓など、条件により費用は大きく異なります。

お墓の費用の前に、火葬から供養までにかかるお金の全体像を知っておきたい方は、こちらの記事も参考になります。猫の体重に応じた火葬料金の考え方もまとめています。

猫のお墓の選び方・進め方

種類と費用が分かったら、次はその子に合うかたちを選んでいきます。「正解」を探すより、自分と家族が心穏やかにお参りを続けられるかを大切にしてください。次の順で考えていくと、気持ちが整理しやすくなります。

そっと供えられたお花
写真はイメージです

1「そばに置く」か「預ける」かの気持ちを確かめる

まずは、いつも手元で見守りたいのか、お参りできる場所に安心して預けたいのか、気持ちの方向を確かめます。ここが決まると、選択肢が自然としぼれてきます。

2後から遺骨を移す可能性があるか考える

引っ越しや将来の事情で遺骨を移すかもしれないなら、取り出せる個別墓・納骨堂・手元供養が向いています。合祀墓は取り出せないため、迷いがある間は避けておくと安心です。

3初期費用と管理費を分けて確認する

最初にかかる費用だけでなく、年間管理費が続くかどうかも確認します。合祀や手元供養は継続費用がかからないことが多く、個別墓や納骨堂は管理費が続く場合があります。

4お参りのしやすさ(距離・時間)を見る

無理なく通える距離か、お参りできる時間帯かも大切です。長く続けられる場所を選ぶことが、穏やかな供養につながります。

5施設なら実在・見学のしやすさを確かめる

霊園や納骨堂を選ぶなら、固定の施設があり見学できるか、費用が明朗かを確認します。実際に足を運んで、雰囲気や管理の様子を見ておくと安心です。

自宅の庭に猫のお墓を作るときの注意点

「最後まで、いつも日向ぼっこをしていた庭で見守りたい」という気持ちから、自宅の庭に猫のお墓を作る方もいます。費用がほとんどかからない方法ですが、いくつか守っておきたいルールがあります。手作りのプレートや小さな石を置いて、その子らしい場所にしてあげる方も少なくありません。

やわらかな光の差す静かな庭の風景
写真はイメージです

自宅の庭に埋葬するときのポイント

  • 必ず自分の私有地に埋葬する。賃貸地・公園・河川敷などに埋めると不法投棄にあたるおそれがあります
  • 遺骨(火葬後)なら深さ30cmほど、火葬せず遺体を埋葬する場合は1〜2mを目安に深く掘り、他の動物に掘り返されないようにします
  • 植物の根や水はけも考え、家族で長く手入れを続けられる場所を選びます
  • プレートや石で目印を作るときは、雨風で傷みにくい素材を選ぶと長く残せます
  • 将来引っ越す可能性があるなら、遺骨を取り出せる手元供養や霊園も検討しておくと安心です

庭への埋葬は、私有地であれば法律上の問題はないとされていますが、他人の敷地や公共の場所は避ける必要があります(参考:みんなのペット火葬)。マンションやアパートのベランダ・共用部への埋葬はできないため、その場合は霊園や手元供養を選びます。

信頼できる依頼先・相談のしかた

火葬から納骨・お墓の用意までをどこに頼むか迷ったときは、複数の業者や霊園を扱う相談窓口を使うと、比較しながら落ち着いて選べます。猫の供養は、悲しみのなかで急いで決めてしまいがちですが、次の点を確認できる依頼先を選ぶと安心です。

猫の写真と骨壷を飾ったやさしい供養スペース
写真はイメージです

依頼先を選ぶときの確認ポイント

  • 固定の斎場・霊園など、所在地が確認できるか
  • 立ち会いの可否、返骨の有無を事前に選べるか
  • 料金が体重・形式ごとに明示され、追加費用の有無まで説明があるか

火葬形式による費用の考え方も知っておくと、見積もりを見比べやすくなります。合同火葬(他の子と一緒・返骨なし)が最も抑えめで、個別火葬、立会火葬の順に費用が上がり、体が大きいほど高くなるのが一般的です。猫は体重が軽い子が多いため、比較的おだやかな料金に収まりやすい傾向がありますが、金額は施設ごとに異なるため、気になる点は依頼前に必ず確認してください。とくに、移動火葬車による高額請求や、返骨されないといったトラブルを避けるためにも、所在地と料金を確認できる依頼先を選ぶことが大切です。

\ 詳細・ご相談は公式サイトから /

ペット葬儀110番 公式サイトはこちら

火葬形式や返骨の可否、料金の目安を相談したいときの窓口のひとつです。お住まいの地域や猫の体の大きさに合わせて案内してもらえます。

よくある質問

Qお墓を決めるまで、猫の遺骨は自宅に置いておいてもいいですか?

Aはい、問題ありません。遺骨をすぐにどこかへ納めなければならない決まりはありません。気持ちが落ち着くまで自宅で手元供養し、時間をかけてお墓を選ぶ方も多くいらっしゃいます。ご自分のペースで大丈夫です。

Q猫のお墓の費用を、できるだけ抑えたいのですが。

A費用を抑えたい場合は、合祀墓(約5,000円〜30,000円)や、骨壷代のみで済む手元供養が選ばれています。猫は体が小さめのため、体重で料金が変わる火葬・お墓では比較的おだやかな金額に収まりやすい傾向があります。管理費が続かない方法を選ぶと、長い目でみた負担も軽くなります。

Q猫のお墓を手作りしても大丈夫ですか?

A自分の私有地であれば、庭にプレートや小さな石を置いてお墓を手作りすることは可能です。深さや場所のルール(私有地・遺骨は30cmほど)を守り、長く手入れを続けられる場所を選んでください。集合住宅の共用部や公園などには作れないため、その場合は霊園や手元供養を選びます。

Q複数の供養を組み合わせてもいいですか?

Aはい。たとえば一部を霊園に納め、少しだけ分骨して遺骨アクセサリーで手元に残す、という組み合わせもよく行われています。ひとつに決めきれないときは、無理に選ばず併用するのも自然なかたちです。

※本記事の料金は執筆時点(2026年7月)の各社公開情報をもとにした一般的な相場です。最新の費用や条件は各施設・サービスの公式サイトでご確認ください。

まとめ

猫のお墓には、霊園の個別墓・納骨堂・合祀墓・自宅の庭・手元供養という5つの基本のかたちがあり、費用は数千円から20万円ほどまでさまざまです。選ぶときは、「そばに置くか預けるか」「後から遺骨を移す可能性があるか」「管理費が続くか」を静かに確かめていくと、その子に合うかたちが見えてきます。

どの方法にも良さがあり、組み合わせても構いません。急いで決める必要はないので、家族と話しながら、長くお参りを続けられるかたちをゆっくり選んでいってください。あなたとその子の毎日が、これからもやさしい光に包まれていますように。

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