ペット葬儀・火葬 葬儀の基礎知識・流れ

ペット火葬の時間はどれくらい?体重別・形式別の所要時間と当日の流れ

大切なペットとのお別れが近づいたとき、あるいはいままさに準備をしなければならないとき、「火葬にはどれくらい時間がかかるのだろう」と気にかかる方は少なくありません。当日の予定を組むためにも、心の準備をするためにも、おおよその所要時間を知っておくことは、あわてずに最期のときを過ごすための小さな支えになります。

この記事では、当メディア編集部が大手ペット火葬サービス各社(ペトリィ・COCOペット・ふぁみまる等)の公式情報を調査し、火葬の形式別・体重別にかかる時間の目安、当日の流れと待ち時間、そして亡くなってから火葬までの日数や安置の方法まで、静かに整理してお伝えします。数字はすべて執筆時点(2026年7月)の各社公式情報にもとづく目安です。

飼い主さん
火葬にどのくらい時間がかかるのか見当もつかなくて…。当日、どんなふうに過ごすことになるのかも不安です。
編集部
お気持ち、よく分かります。火葬にかかる時間は「火葬の形式」と「体の大きさ」でおおよそ決まります。立会火葬なら待ち時間も含めて施設で90分〜3時間ほどが目安です。この記事で、体重別の目安や当日の流れ、そして火葬までにご家庭でしてあげられる安置のことまで、順番にご説明しますね。

一言でいうと、ペット火葬にかかる時間は「火に入れている時間」が体重に応じて約20分〜2時間、立会火葬なら待ち時間やお骨上げを含めて施設滞在で90分〜3時間ほどが目安です。形式や体の大きさで変わるため、まずは全体像から見ていきましょう。

ペット火葬にかかる時間の目安|形式でこれだけ変わる

そっと供えられた白い花
写真はイメージです

ペット火葬にかかる時間は、「火葬の形式」によって施設で過ごす長さが大きく変わります。火葬には大きく3つの形式があり、他のご家族の子と一緒に火葬する合同火葬、個別に火葬して業者に一任する個別一任火葬、お見送りからお骨上げまで立ち会う立会火葬に分かれます。

火葬の形式 施設での所要時間の目安 お骨の返却 こんな方に
合同火葬 15分〜(お預けが中心・立ち会いなし) 不可(他の子と一緒に火葬・埋葬) 費用を抑え、霊園で供養してもらいたい
個別一任火葬 お預け20分ほど+返骨10〜20分ほど あり(火葬は業者に一任) お骨は残したいが、立ち会いはつらい
立会火葬 90分〜3時間ほど(待ち時間・お骨上げ含む) あり(お見送り・お骨上げに立ち会える) 人の葬儀と同じように最期まで見送りたい

ここで大切なのは、「火に入れている時間」と「施設にいる時間」は別だということです。ペトリィやふぁみまるなど各社の公式情報でも、火葬そのものの時間に加えて炉を冷ます時間やお骨上げの時間が別途かかると説明されています。立会火葬で「90分〜3時間」と幅があるのは、体の大きさに加えて、この前後の時間が含まれるためです。

合同火葬はお預けが中心で立ち会いはできませんが、そのぶん施設で過ごす時間は短くなります。お骨を手元に残したい場合は個別一任か立会を選ぶことになります。どの形式を選ぶかは、時間だけでなく「お骨を残したいか」「最期まで見守りたいか」というお気持ちで決めていただくのがよいと思います。

また、同じ立会火葬でも、自宅まで火葬車が来てくれる訪問火葬と、施設に足を運ぶ固定斎場とで、当日の過ごし方が少し変わります。訪問火葬は移動の負担がなく、自宅や思い出の場所で静かにお別れができ、火葬から収骨までを含めておおむね1時間半〜2時間ほどで終わることが多いようです。一方、固定斎場はセレモニールームや待合室、納骨堂などの設備が整っており、そのまま納骨や法要まで相談できる施設もあります。ご家族の体調や、お別れをどこで過ごしたいかに合わせて選んでいただくとよいでしょう。

体重別の火葬時間の目安|猫・小型犬から大型犬まで

そっと重ねられた手と犬の前足
写真はイメージです

「火に入れている時間」は、体の大きさ(体重)にほぼ比例して長くなります。ペトリィ・ふぁみまる等の公式情報を横断すると、体重別の目安はおおむね次のとおりです。

体重の目安 動物の例 火葬時間の目安
〜1kg ハムスター・小鳥など 約20〜30分
3kg前後 猫・うさぎ・チワワなど 約40〜50分
5〜15kg 柴犬・パグなど中型犬 約60〜75分
15〜25kg ボーダーコリーなど大型犬 約60〜110分
25kg〜 ゴールデンなど大型犬 約100〜120分

たとえば猫や小型犬であれば、火葬そのものは40〜50分ほどが一つの目安です。ここに立会火葬であればお見送りの時間、炉を冷ましてからのお骨上げの時間が加わるため、施設で過ごすのは合計で1時間半〜2時間ほどになることが多いようです。大型犬の場合は火葬だけで2時間近くかかることもあり、当日は余裕をもって予定を組んでおくと安心です。

体重別のペット火葬所要時間の目安(〜1kgから25kg以上まで)
体重別の火葬所要時間の目安(当メディア編集部作成)

同じ体重帯でも所要時間に幅があるのには、いくつか理由があります。一つは火葬炉の性能で、火力の高い炉ほど短い時間で終わります。もう一つは骨格や脂肪のつき方で、がっしりした体格の子は同じ体重でも少し長くかかることがあります。また、火葬後すぐにお骨を拾えるわけではなく、炉が高温のあいだは触れられないため、冷めるのを待つ時間が必要です。この待ちの時間も含めて、施設全体で過ごす長さが決まります。

小鳥やハムスターのような小さな子の場合は、火葬時間こそ20〜30分と短いものの、お骨がとても小さくデリケートです。風で飛んでしまわないよう、個別に丁寧な火葬をしてくれる業者を選ぶと、きれいにお骨を残してあげられます。うさぎや猫、小型犬も同様に、時間の短さより「どれだけ丁寧に扱ってくれるか」を基準に選ぶと後悔が少ないでしょう。

なお、同じ体重でも、火葬炉の性能や骨格のしっかりした子かどうかで前後します。あくまで目安として捉え、正確な時間は依頼先に確認するのが確実です。体重別の費用も合わせて知りたい方は、こちらの記事で詳しくまとめています。

火葬当日の流れと待ち時間の過ごし方

ろうそくの灯りと写真立てのある祭壇
写真はイメージです

立会火葬を選んだ場合、当日はおおむね次のような流れで進みます。はじめての方でも見通しが立つよう、順を追ってご説明します。

1ご遺体のお迎え・受付

訪問火葬なら自宅へお迎えの車が来て、固定斎場なら施設へ向かいます。受付では火葬形式やお骨の受け取り方法を確認します。

2納棺・最後のお別れ

お花や、生前好きだったおやつ・小さな思い出の品を棺に納め、家族でゆっくりお別れの時間を過ごします。この時間は急かされるものではありません。

3出棺・火葬

炉にお納めして火葬が始まります。ここで先ほどの体重別の時間(約20分〜2時間)がかかります。待合室やセレモニールームで待つことになります。

4お骨上げ(収骨)

火葬が終わり、炉が落ち着いたら、二人一組でお骨を骨壺に納めます。人の葬儀と同じように、足元から頭へと順に拾い上げていきます。

火葬中の待ち時間は、猫や小型犬でおおむね40分〜1時間、大型犬では2時間前後になります。この時間をどう過ごすか戸惑う方も多いのですが、無理に気持ちを抑える必要はありません。家族で思い出を振り返ったり、写真を見ながら静かに語り合ったりして、感情を出せる時間として過ごしていただくのがよいといわれます。飲み物を用意している施設もありますので、心配なときは事前にたずねておくと安心です。

待ち時間の目安は、当日の予定を立てるうえでも大切です。たとえば猫や小型犬なら受付からお骨上げまで全体で1時間半〜2時間ほど、大型犬なら2時間半〜3時間ほどを見込んでおくと、あわてずに過ごせます。小さなお子さまや高齢のご家族が一緒の場合は、待合室の環境や休憩できる場所があるかを予約時に確認しておくと、当日の負担が軽くなります。仕事の都合などで長時間の立ち会いがむずかしいときは、火葬中に一度外出できるか、あるいは個別一任火葬に切り替えられるかを事前に相談しておくとよいでしょう。

亡くなってから火葬までの日数と、ご家庭での安置

うつむいて静かに悲しみに暮れる人
写真はイメージです

「すぐに火葬しなければいけないの?」と気に病む方もいますが、あわてる必要はありません。ただ、ご遺体は時間とともに傷みが進むため、適切に安置しながら、体調のよい状態で見送ってあげることが大切です。ペトリィ等の公式情報では、火葬までの目安を次のように案内しています。

時期 安置できる日数の目安 補足
夏場 当日〜1日程度が目安 腐敗が進みやすいため早めが望ましい
冬場 3日程度が限界の目安 それでも冷却は必須
ドライアイス使用時 夏場4〜7日/冬場1週間〜10日程度 専門業者による保冷処置が前提

火葬までのあいだ、ご家庭でしてあげられる安置には順序があります。COCOペット等の公式情報では、亡くなってから4時間以内を目安に体を冷やし始めることがすすめられています。手順はおおむね次のとおりです。

ご家庭での安置の手順

  • 体を清める:目や口をやさしく閉じ、ぬるま湯で湿らせたタオルで体を拭きます。体液が出る場合はガーゼをあてます。
  • 姿勢を整える:手足を胸元に寄せ、背中を軽く丸めて横向きに寝かせます。時間が経つと体が硬くなるため、早めに整えます。
  • 箱に安置する:体が収まる箱にタオルやペットシーツを敷いて寝かせます。
  • 保冷する:保冷剤やドライアイスで、おなかと背中を挟むように冷やします。直射日光の当たらない涼しい場所に置きます。

保冷で注意したいのは、ドライアイスや保冷剤は直接あてず、必ずタオルや紙で包むことです。ドライアイスはマイナス78.5℃と非常に低温で、直接触れると凍傷の原因になり、毛が貼りついてしまうこともあります。またドライアイスから出るガスは低い場所にたまるため、室内で使うときはときどき換気をしてください。ご自宅での長期の安置がむずかしいと感じたら、無理をせず、早めに火葬を依頼するのも一つのやさしい選択です。

「もう少し一緒にいたい」という気持ちと、体を傷めずに見送ってあげたいという気持ちのあいだで、どうすればよいか迷う方も多いと思います。無理に早める必要はありませんが、夏場は特に傷みが進みやすいため、当日か翌日を目安に考えておくと安心です。どうしても数日おきたい事情があるときは、ドライアイスによる保冷処置に対応している業者に相談すると、安置できる期間を延ばせる場合があります。大切なのは、限られた時間のなかで後悔のないお別れをすること。日数の長さそのものより、そばにいてあげた時間の濃さが、あとから支えになってくれます。

ペット火葬・供養の相談先

ペットの写真を飾った小さな供養スペース
写真はイメージです

「夜間で近くの施設が分からない」「はじめてで何から相談すればいいか分からない」というときは、全国対応の相談窓口を頼るのも一つの方法です。依頼先を選ぶときは、料金や時間の目安に加えて、実在する固定施設があるか、立ち会いや返骨に対応しているかを確認しておくと安心です。ごく一部に高額請求などのトラブルを起こす業者が実在するため、電話で所在地や料金の内訳をたずねたときに、丁寧に答えてくれるかどうかも一つの目安になります。

\ 詳細・ご相談は公式サイトから /

ペット葬儀110番 公式サイトはこちら

全国対応で、24時間の相談を受け付けています。火葬までの流れや所要時間、安置の相談も可能です。料金や対応内容は公式サイトでご確認ください。

猫を見送る場合の火葬の流れや、棺に入れられるもの、業者選びの注意点については、こちらの記事でより詳しくまとめています。

よくある質問

Q火葬はその日のうち(当日)にできますか?

A多くの業者が当日の火葬に対応していますが、夜間や業者の休業日(元旦など)は翌日以降になることもあります。当日を希望する場合は、複数の業者に問い合わせておくと選択肢が広がります。

Q火葬中は、ずっと立ち会っていなければいけませんか?

A立会火葬では、出棺から火葬中の待ち時間、お骨上げまで施設で過ごすのが一般的です。待ち時間に一度外出したい場合は、事前に業者へ相談しておくとよいでしょう。立ち会いがつらい場合は、個別一任火葬という選択肢もあります。

Q小さなペット(ハムスターや小鳥)でも火葬してもらえますか?

Aはい、多くの業者が小動物にも対応しています。火葬時間は約20〜30分と短めですが、お骨が小さくデリケートなため、個別火葬で丁寧に対応してくれる業者を選ぶと安心です。

Q火葬までに何日か待つあいだ、どう過ごせばよいですか?

Aまずは体を冷やして安置し、涼しい場所に寝かせてあげてください。そのうえで、好きだったおもちゃやお花をそばに置き、家族でゆっくりお別れの時間を過ごすことができます。安置がむずかしいと感じたら、早めに火葬を依頼するのも一つの方法です。

※本記事の料金・所要時間は執筆時点(2026年7月)の各社公式サイト情報にもとづく目安です。実際の時間は体格や施設により前後します。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

まとめ|時間の目安を知って、あわてずにお見送りを

ペット火葬にかかる時間は、火に入れている時間で体重に応じて約20分〜2時間、立会火葬なら待ち時間やお骨上げを含めて施設滞在で90分〜3時間ほどが目安です。当日はこの時間を見込んで予定を組み、火葬までのあいだはご遺体を冷やして安置しながら、家族でゆっくりお別れの時間を過ごしてあげてください。

所要時間や日数の目安を知っておくことは、あわてずに、後悔のないお見送りをするための小さな備えになります。あなたと、大切なあの子が過ごす最期の時間が、どうか穏やかなものになりますように。

-ペット葬儀・火葬, 葬儀の基礎知識・流れ