ペット葬儀・火葬 葬儀の基礎知識・流れ

動物の火葬|種類・体格でどう違う?費用の目安と自治体・民間・訪問の選び方

大切な家族だった動物が旅立ったとき、多くの飼い主さんが最初に向き合うのが「火葬をどうするか」という問いです。犬や猫の情報は比較的見つかりやすい一方で、ハムスターやうさぎ、鳥、爬虫類といった動物では「同じように火葬してもらえるのだろうか」「どこに頼めばいいのか」と、静かな戸惑いを抱える方も少なくありません。

この記事では、犬・猫だけでなく小動物・鳥・爬虫類まで、動物の種類ごとに火葬の方法や体格による違い、費用の目安、自治体・民間・訪問という選択肢を、当メディア編集部が各社・各自治体の公開情報を調べて静かに整理しました。悲しみの中で少しでも判断の助けになればと願っています。

旅立った動物に手向けられた白い花
写真はイメージです
飼い主さん
小さなハムスターなんですが、犬や猫と同じように火葬してもらえるのでしょうか。それとも自治体に頼むしかないのでしょうか。
編集部
ハムスターのような小動物も、多くのペット霊園や訪問火葬の会社が受け付けています。自治体に依頼する方法もあり、どちらを選ぶかは「立ち会いたいか」「お骨を返してほしいか」で整理していくと決めやすくなりますよ。

一言でいうと、動物の火葬は種類が違っても「自治体・民間の霊園/斎場・訪問火葬」の3つの選択肢から選ぶ点は同じで、体格が大きいほど費用が上がるのが基本です。まずは立ち会いと返骨を希望するかを決めると、進む方向が見えてきます。

動物の火葬に共通する3つの選択肢

ハムスターでも大型犬でも、火葬の依頼先は大きく分けて「自治体(行政)」「民間のペット霊園・斎場」「訪問火葬(出張火葬)」の3つです。動物の種類が違っても、この枠組みは変わりません。まずは全体像をつかんでおくと、あとの費用や手順の話が理解しやすくなります。

動物の火葬の3つの選択肢(自治体・民間霊園・訪問火葬)を比較した図
動物の火葬は種類を問わず3つの選択肢から選べます(当メディア編集部作成)

自治体は費用を抑えられる一方、多くの地域で合同処理となり返骨は原則できません。民間の霊園・斎場は合同・個別・立会から選べ、返骨や納骨まで相談できます。訪問火葬は自宅の近くまで専用車で出張してくれる形式で、外出が難しい場合に選ばれています。どれが正解ということはなく、立ち会いたいか、お骨を手元に残したいか、費用をどこまでかけられるかで選び方が変わります。

迷ったときは、費用の安さだけで決めないことをおすすめします。特に「お骨を返してほしい」「最後まで立ち会いたい」という希望がある場合は、その対応が明記された民間の霊園・斎場や訪問火葬を選ぶと後悔が少なくなります。逆に、諸事情で手厚い供養が難しいときは、自治体に依頼することも一つの選択であり、それで気持ちが軽くなるならその形でかまいません。

火葬の形式は「合同・個別・立会」の3種類

依頼先とは別に、火葬そのものの形式も3種類あります。代表的なのは「合同火葬」「個別火葬(一任個別)」「立会個別火葬」の3つで、火葬後にお骨を返してもらえるか、飼い主が立ち会えるかが選ぶ基準になります(出典:COCOペットジャーナル)。

形式 立ち会い お骨の返却 こんな方に
合同火葬 できないことが多い 原則なし(他の子と一緒) 費用を抑えたい方
個別火葬(一任) 火葬には立ち会わない 返骨あり お骨は残したいが立ち会いは控えたい方
立会個別火葬 できる 返骨あり・お骨上げも可 最後までそばで見送りたい方

合同火葬は他の動物と一緒に火葬するため費用が抑えられますが、お骨は基本的に戻りません。手元に残したい場合は個別火葬を、最後まで付き添いたい場合は立会個別火葬を選びます。この形式の考え方は、動物の種類が犬・猫でも小動物でも共通です。

動物の種類・体格による火葬の違い

火葬の枠組みは共通でも、実務では動物の種類や体格によって受け入れの区分や費用が変わります。多くの霊園・斎場では、体の大きさで料金区分を設けているためです。ここでは小動物から大型犬まで、種類ごとの違いを見ていきます。

ケージの中で過ごす小動物
写真はイメージです

ハムスター・小動物・爬虫類

ハムスター、ハリネズミ、フェレット、リスなどの小動物や、ヘビ・カメ・トカゲといった爬虫類、鳥類も、多くのペット霊園・訪問火葬の会社が受け付けています。体が小さいため料金区分でもっとも手頃な枠に入ることが多く、合同火葬なら1万円前後から依頼できるのが一般的です。

ただし小さな動物は骨も繊細で、火葬の際に温度や時間の調整に配慮が必要とされます。個別火葬に対応していても、お骨上げの際にお骨が残りにくい場合があることは、事前に説明を受けておくと安心です。うさぎや鳥は小動物よりやや大きい区分になることもあり、種類ごとに区分が分かれている霊園もあります。

爬虫類や魚類を受け付けるかどうかは会社によって差があるため、ヘビやカメ、トカゲ、熱帯魚などを見送る場合は、事前に対応可否を問い合わせておくと確実です。なお、小動物や爬虫類の遺体は法律上は一般廃棄物にあたり、燃えるゴミとして出すこと自体は違法ではありません。ただ、公園や山、川などの私有地でない場所へ埋めることは不法投棄にあたるため避けてください(出典:ペット火葬・葬儀 ハピネス)。どの形で見送るかは、飼い主さんの気持ちの整理に合う方法を選んで問題ありません。

猫・小型犬〜中型犬

猫や小型犬は、火葬料金の区分では中間に位置します。うさぎや鶏、猛禽類などを猫と同じ区分に含める霊園もあります。体重が増えるほど火葬に必要な時間や燃料が増えるため、費用も段階的に上がっていきます(出典:ミツモア)。

猫の火葬は依頼件数も多く、対応している業者が多い分、料金や流れの情報も比較的集めやすい種類です。棺に入れられるものや当日の流れなど、猫特有の注意点を詳しく知りたい方は、専用の記事もあわせてご覧ください。

大型犬・超大型犬

ゴールデンレトリバーやラブラドールなどの大型犬、グレートデンやセントバーナードといった超大型犬は、火葬にもっとも時間と燃料がかかるため、費用も高くなります。合同火葬でも5万円前後から、立会個別火葬では9万円近くになる例もあります(出典:東京ペット火葬 慈恵院)。

大型犬の場合、訪問火葬車では炉のサイズが合わないこともあるため、固定斎場での火葬を勧められることがあります。依頼前に体重を伝え、対応可能かを確認しておくと当日の行き違いを防げます。

動物の火葬費用の目安(種類・形式別)

ペットの手にそっと触れるイメージ
写真はイメージです

ここまでの内容をふまえ、種類と形式ごとの費用の目安を整理します。金額は火葬形式(合同/個別/立会)と体格の組み合わせで決まり、同じ種類でも業者によって幅があります。あくまで目安として、実際の料金は各社の公式サイトで確認してください。

種類・体格 合同火葬 個別火葬 立会個別火葬
小動物・鳥・爬虫類 8,000円〜19,000円(税込) 25,000円〜38,000円(税込) 47,000円〜60,000円(税込)
猫・うさぎ・小型犬(5kg以下) 9,000円〜23,000円(税込) 15,000円〜38,000円(税込) 18,000円〜60,000円(税込)
中型犬(5〜25kg) 16,000円〜38,000円(税込) 23,000円〜51,000円(税込) 27,000円〜73,000円(税込)
大型犬(25kg以上) 35,000円〜65,000円(税込) 40,000円〜74,000円(税込) 43,000円〜96,000円(税込)

この表は東京ペット火葬 慈恵院やミツモア、ハピネスなど複数社の公開料金を参考にした目安です(出典:慈恵院ペット火葬・葬儀 ハピネス)。小動物の個別火葬では、骨壷代が別途3,000円ほど加算される場合もあります。体重別のより詳しい費用相場は、専用の記事で解説しています。

費用に幅があるのは、同じ体格でも会社ごとにプランの組み立てが違うためです。骨壷や骨袋、当日の返骨、簡単なお別れの儀式などがどこまで基本料金に含まれるかは各社で異なります。「合同火葬〇円から」と表示されていても、返骨を希望すれば個別火葬の料金になる点にも注意が必要です。見積もりを取るときは、種類と体重を正確に伝え、総額に何が含まれ、何が追加になるのかまで確認しておくと、当日に金額が変わる不安を避けられます。

自治体に依頼する場合の費用

自治体(市区町村)に依頼する場合、費用はぐっと抑えられます。動物の遺体は法律上「一般廃棄物」として扱われるため、多くの自治体で清掃・環境部門が対応します(出典:さいたま市)。

具体的な手数料の例として、さいたま市は1頭あたり1,100円、船橋市は犬2,200円・猫1,100円、尼崎市は1体2,700円などとなっています(出典:船橋市)。ただし多くの自治体では他の動物と一緒に処理され、お骨の返却はできないのが一般的です。動物専用の火葬炉を持つ自治体も増えつつありますが、返骨・拾骨に対応するのはごく一部にとどまります。お住まいの地域の対応は、市区町村の公式サイトで確認してください。

※自治体の手数料・対応内容は執筆時点(2026年7月)の各自治体公式サイトの情報です。地域により大きく異なるため、必ずお住まいの市区町村でご確認ください。

後悔しない火葬の進め方

大切な家族を見送る火葬だからこそ、落ち着いて選びたいところです。とはいえ、旅立ちは突然訪れることも多く、悲しみの中で判断を迫られます。慌てないための進め方を、順を追って整理しました。

ペットの写真とお花を飾った供養のスペース
写真はイメージです

1安置してひと呼吸おく

すぐに火葬を急ぐ必要はありません。まずは体をきれいに拭き、保冷剤などで冷やしながら安置します。小動物でも数時間から半日ほどは、静かにお別れの時間を持てます。

2立ち会い・返骨を希望するか決める

最後まで付き添いたいか、お骨を手元に残したいかを決めます。ここが決まると、合同・個別・立会のどの形式にするかが自然に絞られます。

3依頼先を選び、見積もりを確認する

自治体・民間霊園・訪問火葬から選びます。民間に頼む場合は、動物の種類と体重を伝え、火葬前に総額の見積もりを必ず確認します。追加料金の有無も聞いておきましょう。

4お見送りと、その後の供養を考える

火葬当日はできる範囲でお花や好きだったものを手向けます。お骨は自宅供養、霊園への納骨、樹木葬などから、気持ちの整理に合う方法を後日ゆっくり選べます。

悪質な業者を避けるための確認ポイント

動物の火葬業者には基本的に法的な資格規制がなく、残念ながら一部に悪質な業者が存在します。焼却炉に入れた後で高額な料金を請求したり、「お骨を返さない」と脅して金銭を求めたりするトラブルが、実際に報道されています(出典:NEWSポストセブン)。こうした事態を避けるために、次の点を依頼前に確認してください。

  • 火葬前に総額の見積もりを書面や画面で確認する(「炉に入れた後で追加請求」を避ける)
  • 実在する固定の斎場・霊園があるか、住所を確認できるか
  • 立ち会い・返骨が可能かを事前に明言してくれるか
  • 会社名でGoogleマップの口コミを検索し、傾向を確かめる
  • 納得できないうちは支払いや書類へのサインを急がない

固定の火葬炉は消防法などの設備基準が求められるのに対し、移動式の火葬車にはそうした規制が及ばないという指摘もあります(出典:ペットセレモニーウェイビー)。訪問火葬そのものが悪いわけではありませんが、実在の拠点があり、料金と返骨の対応を事前に明示してくれる会社を選ぶことが、後悔しないための何よりの目安になります。

信頼できる依頼先・ご相談

「どこに頼めばいいか分からない」「深夜や早朝で近くの霊園が開いていない」——そんなときは、全国対応で受付をしている訪問火葬のサービスに相談する方法があります。ここでは、当メディア編集部が公式サイトの情報を調べたサービスを一つご紹介します。

人の手にそっと重ねられた動物の前足
写真はイメージです

ペット葬儀110番

ペット葬儀110番は、全国のペット葬儀会社と提携し、24時間365日で受付をしている訪問火葬の相談窓口です。公式サイトによると、8,500円(税込)から対応し、体重・大きさによって料金プランが定められています。訪問火葬には家族の立ち会い・お骨上げ・骨壷・当日の返骨が含まれるプランが用意されており、社名やロゴのない専用車で自宅まで訪問する形式です(出典:ペット葬儀110番公式サイト)。急なお別れで気持ちの整理がつかないときにも、まず相談できる窓口として知っておくと安心です。

ペット葬儀110番の基本情報

サービス 訪問火葬の相談窓口
料金 8,500円(税込)〜
受付 24時間365日
対応エリア 北海道・関東・近畿・四国ほか全国の加盟店
立会 プランにより可
返骨 プランにより当日返骨可(執筆時点)

こんな人におすすめ

深夜・早朝に旅立ってしまい、すぐに相談できる窓口を探している方。訪問での火葬を希望し、立ち会いや返骨にも対応してほしい方。

ペット葬儀110番の口コミ・評判

💬

Web上では「深夜の急な依頼にも丁寧に対応してもらえた」「料金の説明が事前にあって安心できた」といった声が見られます(傾向の要約です)。

\ 詳細・ご相談は公式サイトから /

ペット葬儀110番 公式サイトはこちら

最新の料金・対応エリア・プランの詳細は公式サイトでご確認ください

※本記事の料金は執筆時点(2026年7月)の各社公式サイト情報です。最新は各公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q小動物や爬虫類も火葬してもらえますか?

Aはい。ハムスターやうさぎ、鳥、ヘビ・カメ・トカゲなどの爬虫類も、多くのペット霊園・訪問火葬の会社が受け付けています。体が小さいため料金区分では手頃な枠に入ることが多いですが、個別火葬でもお骨が残りにくい場合があるため、事前に説明を受けておくと安心です。

Q自治体に頼むとお骨は返してもらえますか?

A多くの自治体では他の動物と一緒に処理されるため、お骨の返却はできないのが一般的です。動物専用炉を持ち返骨に対応する自治体もごく一部ありますが、返骨を希望する場合は民間の霊園・斎場や訪問火葬を選ぶのが確実です。

Q火葬までにどのくらい時間の余裕がありますか?

A季節にもよりますが、体をきれいにして保冷剤などで冷やしながら安置すれば、小動物でも数時間から半日ほどはお別れの時間を持てます。急いで決めずに、落ち着いてから依頼先を選んでも大丈夫です。

Q火葬の費用は種類でどのくらい変わりますか?

A体格が大きいほど費用は上がります。小動物の合同火葬は1万円前後から、大型犬の立会個別火葬では9万円近くになる例もあります。同じ種類でも業者や形式で幅があるため、火葬前に総額の見積もりを確認することが大切です。

まとめ

動物の火葬は、種類が違っても「自治体・民間の霊園/斎場・訪問火葬」という選択肢と、「合同・個別・立会」という形式の考え方が共通しています。小動物でも犬・猫でも、まずは立ち会いと返骨を希望するかを決め、費用の目安を照らし合わせながら、実在が確認できる依頼先を選ぶことが、後悔しない見送りにつながります。

大切な家族との別れは、何度経験しても慣れるものではありません。焦らず、あなたと家族の気持ちに合った形で送り出してあげてください。旅立った小さな命が、穏やかな光の中で安らかにありますように。

-ペット葬儀・火葬, 葬儀の基礎知識・流れ