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ペットの個別火葬とは|合同火葬との違い・立ち会いの有無・費用の目安と依頼先の選び方

「個別火葬にしますか、それとも合同火葬にしますか」——ペット葬儀の窓口に連絡したとき、いちばん最初に聞かれるのがこの質問です。気持ちの整理がつかないまま短い時間で決めなければならず、言葉の意味さえよく分からないまま返事をしてしまった、という声は少なくありません。

個別火葬とは、ごく簡単にいえば「その子だけを火葬して、お骨を返してもらえる」火葬のかたちです。ただし同じ個別火葬でも、業者にお任せする「個別一任」と、家族がそばで見送る「個別立会」があり、費用も当日の過ごし方も変わります。

この記事では、個別火葬と合同火葬の違い、一任と立ち会いの選び分け、形式別・体重別の費用の目安、そして残念ながら実在する不誠実な業者を避けるための確認事項までを、編集部が各ペット葬儀事業者・霊園の公式サイトの料金表と説明をもとに整理しました。どうか、後悔の少ないお見送りの助けになりますように。

飼い主さん
電話で「個別火葬になさいますか」と聞かれたのですが、合同との違いがよく分からないまま返事ができませんでした。お骨は戻ってくるのでしょうか。
編集部
はい。個別火葬はその子だけを火葬しますので、お骨を返していただけます。合同火葬は他のご家族の子と一緒に火葬するため、原則としてお骨は戻りません。まずはそこだけ押さえていただければ大丈夫です。

一言でいうと、個別火葬とは「その子だけを火葬し、お骨を手元に返してもらえる火葬」です。合同火葬との最大の違いは返骨の有無で、さらに個別火葬の中でも、立ち会うかどうかで費用と当日の流れが変わります。

ペットの個別火葬とは?合同火葬との違い

ペットの火葬は、大きく「合同火葬」と「個別火葬」の2つに分かれます。合同火葬は、他のご家族のペットと一緒に火葬し、そのまま霊園の合同墓(合祀墓)に納められる形式です。費用は抑えられますが、お骨は原則として手元に戻りません

これに対して個別火葬は、その子だけを一体ずつ火葬炉に納めて火葬し、お骨を骨壺に納めて返してもらえます。ペット葬儀110番の公式サイトでも、個別火葬のプランには「ご返骨」が含まれる一方、霊園供養(合同)のプランは埋葬までがセットになっていると案内されています。

合同火葬・個別一任火葬・個別立会火葬の違いを比べた図解
火葬形式の違いは「お骨が戻るか」「立ち会うか」で整理できます(当メディア編集部作成)
火葬形式 費用相場(税込) お骨の返却 こんな方に
合同火葬 8,500円〜65,000円 原則なし(合祀) 費用を抑えたい、お骨は霊園で供養してもらいたい
個別一任火葬 15,400円〜74,000円 あり(火葬は業者に一任) お骨は残したいが、立ち会うのはつらい
個別立会火葬 17,600円〜96,000円 あり(お骨上げに立ち会える) 人のお葬式と同じように最期まで見送りたい

※下限は全国対応の訪問火葬「ペット葬儀110番」、上限は東京の固定斎場「慈恵院(東京ペット火葬)」の公式料金表(いずれも税込・執筆時点)を参照した目安です。

もうひとつ、意外と知られていないのが自治体との違いです。多くの自治体でも亡くなったペットの引き取りを行っていますが、その多くは合同での焼却処理で、お骨の返却には対応していません。「お骨を手元に置いておきたい」と少しでも思うなら、選ぶのは個別火葬です。この一点だけは、迷ったときの判断軸にしていただけます。

個別火葬は「一任」と「立ち会い」の2種類

ペットとのお別れに向き合う飼い主
写真はイメージです

個別火葬と一口にいっても、実際の申し込みでは「個別一任(お任せ)」と「個別立会(家族立会)」のどちらかを選ぶことになります。どちらが正しいということはなく、ご家族の状況とお気持ちで選んで差し支えありません。

項目 個別一任火葬 個別立会火葬
火葬の立ち会い しない(業者にお任せ) する(出棺からお骨上げまで)
お骨の受け取り 後日引き渡し・自宅へお届けなど その場で拾骨し持ち帰る
所要時間の目安 お預けと受け取りの2回、短時間 1〜3時間ほど(体格による)
費用 立会より低め 一任より高め
向いている方 気持ちの負担を減らしたい、仕事の都合がつきにくい 最期まで見届けたい、家族全員で見送りたい

個別一任は、火葬から拾骨までを業者に任せ、後日お骨を受け取る形式です。「見送りの場に立ち会うのは、とてもつらい」という方や、小さなお子さま・ご高齢のご家族がいて長時間の同席が難しい場合に選ばれています。立ち会わないことは、決して愛情が足りないということではありません

個別立会は、人のお葬式と同じように出棺・炉前でのお別れ・お骨上げに家族が立ち会う形式です。自分の手でお骨を拾い、骨壺に納める時間が持てることから、「きちんとお別れができた」と感じる方が多い形式でもあります。ただし体格によっては半日近くかかることもあるため、時間の余裕を見て予約するほうが安心です。

個別火葬の費用の目安(形式別・体重別)

窓辺で穏やかに過ごすペットの姿
写真はイメージです

個別火葬の費用は「体重」と「訪問火葬か固定斎場か」でおおよそ決まります。まず体重別の目安として、暮らしのサービス比較サイト「くらしのマーケット」がペット火葬カテゴリで公開している相場(税込・2026年8月時点の掲載)は次のとおりです。訪問火葬を中心とした出店事業者の価格帯にもとづくものです。

体重の目安 費用相場(税込) ペットの例
2kg未満 14,000円〜20,000円 ハムスター・小鳥・子猫など
2〜5kg 17,000円〜24,000円 猫・小型犬
5〜10kg 18,000円〜29,000円 大きめの猫・中型犬
10〜15kg 21,000円〜35,000円 中型犬
15〜20kg 28,000円〜39,000円 中大型犬
20〜25kg 35,000円〜45,000円 大型犬

一方、霊園に併設された固定斎場では、設備や式場の使用を含むぶん料金が上がる傾向があります。たとえば東京・府中の慈恵院(東京ペット火葬)の公式料金表では、猫の場合で合同火葬19,000円・個別火葬38,000円・お見送り(立会)60,000円(いずれも税込・執筆時点)と案内されています。同じ「猫の個別火葬」でも、訪問火葬と固定斎場では2万円前後の差が出ることがあります

全国対応の訪問火葬では、ペット葬儀110番が個別火葬一任15,400円〜・個別火葬家族立会17,600円〜(税込・執筆時点)と案内しています。ただし同社の公式サイトにも「対応エリア・加盟店により記載価格や条件では対応できない場合がある」旨の注記があり、実際の金額は体重・地域・時間帯で変わります。金額は必ず、依頼前の見積もりで確定させてください。

費用の内訳や追加料金(お迎え、骨壺、夜間対応など)については、体重別にさらに細かくまとめた記事があります。

個別火葬を安心して任せられる業者の見極め方

静かに手を合わせて供養する様子
写真はイメージです

心苦しいことですが、ペット火葬の業界では、火葬を装って遺体を適切に扱わなかった事業者や、当日になって高額な追加料金を求められたという相談が、報道や消費生活センターへの相談として伝えられてきました。多くの事業者は誠実に営まれていますが、悲しみのさなかで判断力が鈍りやすいときだからこそ、次の点だけは確認しておくと安心です。

1固定の斎場や所在地が公開されているかを見る

公式サイトに会社名・所在地・固定斎場や霊園の住所が明記されているかを確認します。訪問火葬(移動火葬車)の専門業者でも、拠点の住所と運営会社が公開されているのが基本です。連絡先が携帯電話番号のみ、会社概要が見当たらない場合は、いったん立ち止まってください。

2「本当に個別で火葬されるか」を言葉で確認する

個別火葬と申し込んだのに、実際は他の子とまとめて火葬されていた、という相談も報告されています。「一体ずつ火葬されますか」「立ち会いはできますか」と電話で率直に尋ね、答えを濁す業者は避けるのが賢明です。立ち会いや炉の見学に応じられる業者は、その分だけ工程を見せられる体制があるということでもあります。

3返骨の有無と、お骨の受け取り方法を確認する

個別火葬の要は返骨です。「返骨は含まれていますか」「骨壺は料金に入っていますか」「受け取りは引き取りか、お届けか」まで確認します。小さな体の子の場合は「小さなお骨も残していただけますか」と伝えておくと、火力や炉の調整に配慮してもらえることがあります。

4総額の見積もりを書面かメールで受け取る

体重・火葬形式・お迎えの有無・時間帯まで伝えたうえで、追加料金を含む総額を書面またはメールで出してもらいます。口頭のみの見積もりは、当日の追加請求というトラブルのもとになりがちです。「これ以上かかることはありませんか」の一言まで添えておくと確実です。

5料金だけで選ばず、説明の丁寧さも見る

極端に安い金額を掲げていても、骨壺・お迎え・返骨が別料金で、結果的に総額が高くなることがあります。逆に、電話口で急かさず、選択肢を一つずつ説明してくれる事業者は、当日の対応も落ち着いていることが多いものです。

\ 詳細・ご相談は公式サイトから /

ペット葬儀110番 公式サイトはこちら

24時間365日の受付で、個別一任・家族立会のプランと料金が公式サイトに明示されています。まずは見積もりを取り、比較の基準にする使い方ができます

個別火葬を依頼してから当日までの流れ

ペットの前足にそっと触れる飼い主の手
写真はイメージです

初めての方でも慌てずに進められるよう、連絡から火葬までの一般的な流れを整理します。事業者によって細かな手順は異なりますので、詳細は依頼先にご確認ください。

1安置してから連絡する(当日でなくても大丈夫)

夏場でおおむね1日、冬場で2〜3日が安置の目安とされます。体の下に吸水シートを敷き、保冷剤や氷でお腹と頭のあたりを冷やし、直射日光の当たらない涼しい場所に寝かせてあげてください。すぐに決められないときは、少し時間を置いてから連絡しても構いません。

2火葬形式・体重・希望日時を伝えて予約する

連絡時に伝えるのは、動物種と体重、希望する火葬形式(個別一任か個別立会か)、住所と希望日時です。ここで総額の見積もりを確認します。

3お別れの支度をする

お花や、ふだん使っていた小さなタオルなどを添えます。プラスチック・金属・厚い毛布などは、燃え残りやお骨への影響があるため入れられないことが一般的です。何を入れてよいかは、予約時に確認しておくと当日慌てません。

4火葬(立会の場合は炉前でお別れ・お骨上げ)

訪問火葬なら自宅前や指定場所で、固定斎場なら火葬炉のある施設で行われます。立会の場合は、炉に納める前のお別れと、火葬後のお骨上げに立ち会います。

5お骨を受け取り、供養の方法を決める

骨壺に納めたお骨を受け取ります。納骨の期限はありませんので、決められないうちは自宅でお預かりして構いません。落ち着いてから、手元供養か納骨かをゆっくり考えていただけます。

猫のご家族の場合は、体格や棺に入れられるものなど、より具体的な流れをまとめた記事もあります。

返骨されたお骨の供養の選択肢

自宅に設けた小さな供養スペース
写真はイメージです

個別火葬を選ぶ大きな理由が、お骨が手元に戻ることです。受け取ったあとの供養に決まった形はなく、ご家族の気持ちに合う方法を選んでいただけます。

  • 手元供養:骨壺のまま自宅に置く、ペット用の小さな仏壇やメモリアルボックスに納める、遺骨ペンダントに少量納める
  • ペット霊園への納骨:個別墓・納骨堂・合祀墓など。管理費が必要な場合があります
  • 樹木葬・自然葬:樹木の下に納める形式。ペット可の区画がある霊園で行われています
  • 散骨:海洋散骨など。事業者に依頼するのが一般的で、粉骨が必要です
  • 自宅の敷地に埋葬:私有地であれば可能とされますが、深く埋めるなど周囲への配慮が必要です(他人の土地・公園などは不可)

宗教的な作法についても、ペットの供養に「こうしなければならない」という統一の決まりはありません。四十九日や一周忌の区切りで納骨される方もいれば、何年も自宅で一緒に過ごされる方もいます。どの選び方も間違いではありませんので、ご自身の心が落ち着く時期を待っていただければと思います。

個別火葬をどこに相談すればよいか迷ったとき

お別れの場に供えられた花
写真はイメージです

近くの霊園を調べる時間も気力もない、というときは、全国対応の相談窓口でまず見積もりを取り、その金額を基準に地元の業者と比べる方法が分かりやすいです。1社だけで決めるより、2社ほど聞いてみると、料金の妥当性も対応の丁寧さも判断しやすくなります。

選ぶ際は、前述の「固定斎場・所在地の公開」「個別火葬であることの明言」「返骨と骨壺の扱い」「総額の書面見積もり」の4点を、どの相談先にも同じように尋ねてみてください。同じ質問をすることで、答え方の違いがそのまま比較材料になります。

\ 詳細・ご相談は公式サイトから /

ペット葬儀110番 公式サイトはこちら

個別火葬一任15,400円〜・個別火葬家族立会17,600円〜(税込・執筆時点)と料金が明示されており、24時間365日受け付けています。対応エリアや加盟店により金額が変わる場合があるため、見積もりでご確認ください

よくある質問

Q個別火葬と申し込めば、必ずその子だけで火葬されますか。

A個別火葬は一体ずつ火葬する形式ですが、残念ながら実態が伴わなかったという相談も報告されています。申し込みの際に「一体ずつ火葬されますか」「立ち会いや炉前でのお別れはできますか」と口頭で確認し、返答が曖昧な場合は別の事業者も検討してください。立会火葬を選べば、ご自身の目でお別れから拾骨までを見届けられます。

Q個別火葬の費用はどのくらい違いますか。

A執筆時点の公式料金の例では、訪問火葬で個別一任15,400円〜・個別立会17,600円〜(税込)、東京の固定斎場では猫の個別火葬38,000円・立会60,000円(税込)と案内されています。体重が重くなるほど高くなり、同じ体重帯でも訪問か固定斎場かで差が出ます。最新の金額は各公式サイトと見積もりでご確認ください。

Q立ち会うのがつらいのですが、一任を選んでも構いませんか。

A構いません。個別一任でもお骨は返してもらえますし、立ち会わない選択は珍しいことでもありません。ご自身の体調やお気持ち、ご家族の事情を優先していただいて大丈夫です。あとから「立ち会えばよかった」と思われた場合も、お骨を前に手を合わせる時間はいつでも持てます。

Qお骨はいつまでに納骨しなければいけませんか。

Aペットのお骨に納骨の期限はありません。自宅で長く手元供養をされる方も多くいらっしゃいます。骨壺は湿気がこもらない場所に置き、気になる場合は乾燥剤を添えると安心です。納骨や散骨を考える時期は、気持ちが落ち着いてから決めていただければ十分です。

※本記事の料金は執筆時点(2026年8月)の各社公式サイト情報です。最新は各公式サイトでご確認ください。

まとめ

個別火葬とは、その子だけを火葬してお骨を返してもらえる形式で、合同火葬との最大の違いは返骨の有無です。個別火葬の中でも、業者にお任せする「個別一任」と、家族が最期まで見送る「個別立会」があり、費用は執筆時点の公式料金で個別一任15,400円〜、個別立会17,600円〜(税込・訪問火葬の例)が一つの目安になります。

依頼先を決めるときは、所在地と固定斎場の公開、個別火葬であることの明言、返骨と骨壺の扱い、そして総額の書面見積もり——この4点をどの業者にも同じように尋ねてみてください。それだけで、後悔もトラブルもかなり防げます。

お骨を受け取ったあと、どう供養するかに決まりはありません。どうか焦らず、ご家族のペースで決めていただければと思います。あの子との日々が、これからも静かなあたたかさとして、あなたのそばにありますように。

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