ペット葬儀・火葬 葬儀の基礎知識・流れ

犬の火葬で棺に入れるもの|納められる副葬品と入れられないもの

お別れの日が決まると、多くの飼い主さんが同じことで手を止めます。「いつも抱いていた毛布を、一緒に持たせてあげたい」「大好きだったおやつを、最後にひとつだけ」——けれど、火葬には入れられないものがあると聞いて、迷ってしまう。その迷いは、最後まで大切にしたい気持ちの裏返しなのだと思います。

棺に納めるものは「副葬品」と呼ばれます。実は、可否の基準は「燃えるかどうか」だけではありません。燃え残って火葬炉を傷めないか、溶けてお骨に付いてしまわないか、灰が増えてご遺骨が埋もれてしまわないか——この三つが、多くの火葬事業者が線を引いているところです。

この記事では、犬の火葬で棺に入れるものについて、複数のペット火葬事業者が公式サイト・公式コラムで案内している内容を編集部が読み比べ、「納められることが多いもの」「量に注意が要るもの」「共通して入れられないもの」に分けて整理しました。あわせて、意外と見落とされやすい鑑札と狂犬病予防注射済票の扱いも、法令と自治体の案内をもとにご説明します。

飼い主さん
明日、火葬をお願いすることになりました。いつも使っていた毛布と、お気に入りだったおもちゃを一緒に入れてあげたいのですが……入れてはいけないものもあると聞いて、手が止まってしまって。
編集部
お気持ちのままに、と申し上げたいところですが、素材によっては燃え残ってご遺骨に触れてしまうものもあります。事業者ごとに案内が違う部分もありますので、この記事では「多くの事業者が納められるとしているもの」と「共通して断られているもの」を分けてまとめました。迷うものは、当日までにひと言おたずねになると安心です。

一言でいうと、犬の火葬の棺に入れるものは「手紙・写真などの紙もの」「生花」「少量のおやつ」「薄手の布」が中心で、金属・プラスチック・ガラス・陶器・電池・スプレー缶は入れられません。毛布やぬいぐるみ、フードは「量を控えれば納められる」と案内する事業者が多く、判断が分かれるものは依頼先への事前確認がいちばん確実です。

犬の火葬で棺に入れるもの・入れられないものの早見表

犬の火葬の棺に入れるものを「紙のもの」「量を控える」「事前に確認」「入れられない」の4つに仕分けた図解
棺に入れるものは「燃え残ってお骨に触れないか」で仕分けると迷いません(当メディア編集部作成)

まず全体像です。ペトリィ 小さな家族のセレモニー、うちの子セレモナビ(ディアペット)、イオンのペット葬、ペット葬儀110番、にじの橋舎 神戸住吉ペット霊園といった各社の公式案内を読み比べると、細部の運用は違っても、大きな線引きはおおむね共通していました。執筆時点(2026年8月)の各社の記載をもとに、4つの区分で整理します。

区分 主なもの 火葬への影響 扱いの目安
納められることが多い 手紙、普通紙に印刷した写真、生花、紙に包んだ少量のおやつ ほとんど影響しない そのまま納められる案内が多い
量に注意が要る 毛布、ベッド、洋服、ぬいぐるみ、ドライフード、段ボール 灰が増えてご遺骨に混ざる 薄手・少量に絞る
事前確認が必要 おもちゃ、首輪・ハーネス、革製品・合皮 金具や芯材が燃え残る 部品を外せるかを確認
入れられない 金属、プラスチック、ゴム、ガラス、陶器、電池入り、スプレー缶、貨幣・紙幣 炉の損傷・有毒ガス・爆発の危険 棺には納めない
手続き上、棺に入れない 犬の鑑札、狂犬病予防注射済票 金属・樹脂で燃え残る 自治体へ返納する

この表のうち、迷いがいちばん多いのは「量に注意が要る」と「事前確認が必要」の2区分です。ここから順に、理由まで含めて見ていきます。なお、猫の場合も基本の考え方は同じですが、体格や炉の設定が異なるため、量の目安は変わることがあります。

棺に納められることが多いもの

淡い色の生花を手にしている様子
写真はイメージです

複数の事業者が「問題ない」「納めていただけます」と案内しているのは、紙・生花・少量の食べ物・薄手の布という、燃え残りがほとんど出ないものです。順に見ていきます。

手紙・写真などの紙のもの

手紙は、多くの事業者が受け入れています。ペット葬儀110番は、飼い主の思い出や感謝を記した手紙を棺に納められるものとして挙げています。写真については「普通紙に印刷したもの」と条件を添えており、にじの橋舎 神戸住吉ペット霊園も「紙製で小さめのもの」「ラミネート加工されていないもの」を条件としています。写真用の光沢紙やラミネート加工の写真は、表面にプラスチックの層があるため避けたほうが確実です。ご自宅のプリンターで普通紙に印刷し直せば、多くの場合そのまま納められます。

枚数についても、うちの子セレモナビでは1〜2枚程度という目安が示されています。何枚も重ねるより、いちばん好きな一枚を選ぶほうが、当日の迷いも少なくなります。

生花

生花は、ペット葬儀110番が「火葬にほとんど影響を及ぼさないため、問題ありません」と案内しているように、受け入れられることが多い副葬品です。イオンのペット葬も、菊やカーネーションなど燃えやすい花を挙げています。ただし色の濃い花は灰に色が移ることがあるとして淡い色をすすめる案内もあり、束の数に目安を設けている事業者もあります。花の選び方は別記事でくわしく扱いますので、ここでは「淡い色の生花なら、まず問題になりにくい」とお伝えするに留めます。

おやつ・フードは「包装から出して少量」

大好きだったおやつを持たせてあげたい、という願いは多くの事業者が受け止めています。ただし共通しているのは「量」と「包装」の条件です。ペット葬儀110番は少量をティッシュなどに包んで口元に添える方法を案内し、うちの子セレモナビは1回分程度を袋や缶から出して紙皿に盛る形をすすめています。イオンのペット葬も、クッキーやビスケット、ジャーキー、少量のドッグフード、りんごやバナナなどの果物であれば問題ないとしています。

反対に、袋や缶に入ったままのフードは、いずれの事業者も断っています。アルミ蒸着の袋は燃えにくく燃え残りが増え、缶は金属なのでそのまま残ってしまうためです。ひとつまみを紙に包む——それだけで、気持ちは十分に伝わります。

布のおもちゃ・薄手のタオル

布製の小さなおもちゃやぬいぐるみは、イオンのペット葬が持ち込み可能なものとして挙げており、コットンやガーゼなど天然素材の毛布も同様に扱われています。うちの子セレモナビも布製品を「入れられることが多いもの」に分類しています。ただしどの事業者も量には触れており、この点は次の章でくわしくご説明します。

棺に入れられないものと、その理由

犬の前足にそっと手を添えている様子
写真はイメージです

ここからは、事業者を問わずほぼ共通して断られているものです。「だめだから」ではなく、なぜだめなのかを知っておくと、当日に迷いにくくなります。

金属——首輪の金具・鑑札・注射済票は「残ってしまう」

金属は燃えません。火葬のあとも溶けたり変形したりして残り、ご遺骨に混ざってしまいます。イオンのペット葬は、首輪や金具付きのおもちゃなどの金属を持ち込み不可としており、ペット葬儀110番も首輪について「金具が残ることもあります」と注意を促しています。うちの子セレモナビとディアペットの案内でも、金属は火葬炉を傷めるおそれがあるものとして挙げられています。

いちばん見落とされやすいのが、首輪に付けたままの鑑札と狂犬病予防注射済票です。これは金属や樹脂でできているうえ、あとから自治体へ返すことになっている大切な札でもあります。詳しくは後の章でご説明します。首輪そのものを納めたい場合は、金具やプレート、鈴を外せるかどうかを依頼先に確認してみてください。

プラスチック・ビニール・ゴム——溶けてお骨に付く

プラスチックは、高温で溶けてご遺骨に付着したり、燃えるときに有害なガスを出したりするおそれがあります。ディアペットの案内では、プラスチックは火葬炉の損傷や溶解の危険があるものとして明示されています。イオンのペット葬もプラスチック・ゴム製品を持ち込み不可としています。

身近なところでは、プラスチックの芯が入ったおもちゃ、ビニール製のボール、合成樹脂のリード、ラミネートされた写真やカードが該当します。見た目が布でも、中に樹脂の芯や笛が入っているぬいぐるみは同じ扱いになります。

ガラス・陶器——燃え残り、割れる危険もある

ガラスや陶器も燃えません。ディアペットはガラスを安全上の問題があるものとして挙げ、うちの子セレモナビは陶器・金属製品を燃え残り防止の観点から不可としています。写真立てのガラス、お気に入りだった陶器のフードボウルなどは、棺には納めず手元に残す形が現実的です。

電池入りのおもちゃ・スプレー缶——爆発の危険がある

音や光の出るおもちゃ、電子機器など電池が入っているものは、加熱で破裂するおそれがあります。ディアペットは電池入り製品を「爆発の危険」があるものとして明記しており、イオンのペット葬も電池入りグッズ・電子機器、そしてスプレー缶などの危険物を持ち込み不可としています。中身が残っているスプレー類は、それ自体が可燃・加圧された容器なので、量にかかわらず持ち込めません。

貨幣・紙幣、革製品

お金は、法律上も燃やすことができません。うちの子セレモナビは貨幣・紙幣を燃焼禁止として挙げています。革製品・合皮については「燃えにくく遺骨に影響するため制限されることが多い」とされ、うちの子セレモナビも革製品を制限対象に分類しています。革の首輪やリードは、思い入れが深いぶん迷いやすいものですが、そのまま手元に残して形見にする方も少なくありません。

量に注意が要るもの——燃えるけれど「多いと困る」

毛布の上で静かに休んでいるシニア犬
写真はイメージです

素材としては燃えるのに、量が多いと断られる——ここがいちばん判断に迷うところです。理由はシンプルで、燃えたぶんだけ灰が増え、その灰がご遺骨に混ざったり、覆いかぶさったりしてしまうからです。特に小型犬や中型犬では、ご遺骨そのものが繊細なので、影響が出やすくなります。

毛布・ベッド・洋服

いつも寝ていた毛布は、多くの飼い主さんが最初に思い浮かべるものです。うちの子セレモナビは毛布・ベッドを「素材・大きさによって対応が異なる」ため事前確認が必須なものに分類し、服については「薄手なら可能性あり、素材次第」としています。ペット葬儀110番は洋服について「繊維が灰として残りお骨上げに影響が出るため」と理由を挙げ、ブランケット・クッション・ベッドも同様に扱っています。ディアペットも、布製品は量が多いと灰が増える可能性があるとしています。

実務的な折り合いのつけ方としては、厚い毛布そのものではなく、同じ毛布の一部やいつも使っていた薄手のタオルを一枚だけ、という形にする方法があります。「全部を持たせる」ではなく「匂いのついた一枚を添える」と考えると、決めやすくなるかもしれません。残した毛布は、ご遺骨を迎えたあと、そのまま安置場所に敷いてお使いになる方もいます。

ドライフード・おやつの量

前の章でも触れたとおり、フードは「1回分程度」「少量」という目安を示す事業者が複数あります。たくさん入れれば入れるほど燃え残りや灰が増えるため、山盛りにすると断られることがあります。紙皿やティッシュに、ひとつまみ。それが多くの案内に共通するかたちです。

段ボール・紙も「大量」は避ける

紙は燃えやすいので安心と思われがちですが、うちの子セレモナビは段ボール箱について「大量の灰が遺骨に影響する」として不可に分類しています。事業者が用意する段ボール製の棺はもちろん問題ありませんが、ご自宅の大きな箱をそのまま持ち込むのは避けたほうが無難です。手紙も、便箋を何十枚も束ねるより、一通に思いを込めるほうが結果として形になります。

  • 厚い毛布 → 薄手のタオル一枚、または毛布の一部に
  • 袋ごとのフード → 紙に包んだひとつまみに
  • 大きなぬいぐるみ → 小さな布のおもちゃに
  • 光沢紙・ラミネートの写真 → 普通紙に印刷し直す

鑑札と注射済票は棺に入れず、自治体へ返納します

犬の首輪を手に取っている飼い主の様子
写真はイメージです

首輪に付いている犬の鑑札と狂犬病予防注射済票は、金属や樹脂でできているため火葬では燃え残ります。それだけでなく、この二つは亡くなったあとに自治体へ返す決まりになっている札です。棺に納めてしまうと、返納の手続きができなくなります。

根拠は狂犬病予防法にあります。同法第4条第4項は、登録を受けた犬の所有者は、犬が死亡したときは30日以内に届け出なければならないと定めています。そして狂犬病予防法施行規則第8条第2項は、その届出書について「鑑札及び注射済票を添付しなければならない。ただし、正当な理由があるときは、この限りでない。」と定めています。つまり、鑑札と注射済票は死亡届と一緒に自治体へ提出するものなのです。

実際の窓口案内も同じです。江東区は保健所の窓口で「犬鑑札」および「注射済票」を添えて死亡届を提出するよう案内しており、船橋市は「鑑札と狂犬病予防注射済票は返却してください」と明記しています。八王子市も、郵送で手続きする場合の必要物として鑑札と注射済票の返納を挙げています。届出は電話や郵送、オンライン申請で受け付ける自治体もあり、手数料はかからないのが一般的です。

なお、マイクロチップを装着し「犬と猫のマイクロチップ情報登録」で登録している犬については、市区町村ではなく国の登録サイト側で死亡の届出を行う扱いとしている自治体もあります。船橋市はその旨を案内しています。お住まいの自治体で手順が異なることがあるため、お別れが済んで落ち着いてからで構いませんので、市区町村の窓口ページをご確認ください

火葬の準備をする段階では、首輪から鑑札と注射済票だけを外して、封筒などにまとめておく——これだけで、あとの手続きがずいぶん楽になります。

火葬の前に確認しておきたいこと

静かな部屋で手を合わせている人の様子
写真はイメージです

ここまで見てきたとおり、副葬品の可否は事業者によって、また火葬炉の種類によっても変わります。ディアペットは移動火葬と固定炉で制限が異なる場合があるとしており、各社そろって「必ず事前確認を」と案内しています。当日にあわてないための進め方を、順に整理しました。

1立ち会い・返骨の有無を先に確かめる

副葬品の可否は、返骨があるかどうかで判断が変わることがあります。合同火葬でお骨が返らない場合と、個別火葬でお骨を拾う場合とでは、灰や燃え残りの意味合いが違うためです。まず火葬の形式を確認し、そのうえで「この形式なら何を入れられますか」とたずねると話が早く進みます。

2入れたいものを並べて、素材ごとに分ける

入れてあげたいものを一度テーブルに並べ、「紙・生花・薄手の布」「量が多いもの」「金具や樹脂が付いているもの」の三つに分けます。分けているうちに、判断に迷うものが2〜3点に絞られるはずです。ここまで来れば、確認する項目もはっきりします。

3迷うものは写真を撮って依頼先に相談する

おもちゃや首輪は、言葉で説明するより画像を見てもらうほうが確実です。多くの事業者は電話やメール、メッセージで相談を受け付けています。「この部分の金具を外せば大丈夫ですか」と具体的に聞くと、代わりの方法を提案してもらえることもあります。

4入れられなかったものの置き場所も決めておく

納められなかった首輪や革のリードは、そのまま形見として手元に残せます。ご遺骨をお迎えしたあとの安置場所に一緒に置く、小さな箱にまとめておく——先に決めておくと、当日「持ち帰る」という選択が寂しく感じられにくくなります。

迷ったときの相談先

自宅の一角に設けた小さな供養スペース
写真はイメージです

「これは入れられますか」という一つの質問から、火葬の形式や立ち会いの可否、返骨の方法まで、まとめて相談できることがあります。夜間や早朝など、お別れが急に訪れたときの受付窓口を持つサービスもあります。

依頼先を選ぶときは、料金の内訳が事前に示されるか、立ち会いと返骨ができるか、所在地や固定の斎場を確認できるかを、副葬品の相談とあわせてたずねてみてください。副葬品の質問にていねいに答えてくれるかどうかは、その事業者の姿勢を知る手がかりにもなります

\ 詳細・ご相談は公式サイトから /

ペット葬儀110番 公式サイトはこちら

火葬の形式や副葬品の相談は、依頼先の窓口でご確認いただけます

費用の目安をあらかじめ知っておくと、相談のときに落ち着いて話を聞けます。形式別・体重別の相場は、次の記事で整理しています。

よくある質問

Q首輪は一緒に入れられますか。

A金具や鑑札が付いたままでは難しいことが多く、ペット葬儀110番も「金具が残ることもあります」と案内しています。布やナイロンのベルト部分だけであれば相談に応じてもらえる場合がありますが、革製や合皮のものは燃えにくいため制限されることが多くなっています。まずは金具を外せるかどうかを含めて、依頼先にご確認ください。外した首輪をそのまま形見として残す方も多くいらっしゃいます。

Q使っていた毛布は、どのくらいまで入れられますか。

A事業者によって基準が異なりますが、共通しているのは「厚手・大量は避ける」という考え方です。うちの子セレモナビは毛布・ベッドを素材と大きさ次第としており、ペット葬儀110番は繊維の灰がお骨上げに影響するとしています。薄手のタオルを一枚、あるいは毛布の一部を切り取って添える形にすると、受け入れてもらえることが多くなります。

Q写真を入れても大丈夫でしょうか。生きている家族が写っています。

A素材の面では、普通紙に印刷した写真であれば納められるとする事業者が多く、ペット葬儀110番も普通紙印刷を条件に挙げています。一方で、生きている人が写った写真は入れないほうがよいという考え方が古くから伝えられており、にじの橋舎 神戸住吉ペット霊園のように、その考え方に触れて避けることをすすめている事業者もあります。これは慣習に基づく考え方で、決まりではありません。気になさる方がご家族にいるかもしれませんので、心配な場合は愛犬だけが写った一枚を選ぶ、あるいは人の部分を写さない形にする、といった方法があります。ご自身とご家族が納得できるかたちを選んでいただければ十分です。

Q当日に入れ忘れたものがありました。どうすればよいですか。

A火葬が済んだあとに入れ直すことはできませんが、その品はご遺骨と一緒に安置しておくことができます。お手元に置く骨壷のそばに手紙や写真、おもちゃを並べる形は、多くの飼い主さんがされている供養のかたちです。四十九日や月命日など、区切りのタイミングで手紙を書き足していく方もいます。棺に納めることだけが、気持ちを届ける方法ではありません。

※本記事に記載した副葬品の取り扱いは、執筆時点(2026年8月)の各ペット火葬事業者の公式サイト・公式コラムおよび各自治体の公式ページの記載にもとづくものです。可否の基準は事業者や火葬炉の種類、地域によって異なり、変更される場合があります。最新の内容は依頼先および各自治体の窓口でご確認ください。

まとめ

犬の火葬で棺に入れるものは、手紙や普通紙の写真、生花、紙に包んだ少量のおやつ、薄手の布——この四つが中心になります。金属・プラスチック・ガラス・陶器・電池入りのおもちゃ・スプレー缶は、炉を傷めたり有害なガスや燃え残りを生んだりするため、どの事業者でも入れられません。毛布やぬいぐるみ、フードは「量を控えれば」という条件付きで受け入れられることが多く、迷うものは写真を送って相談するのがいちばん確実です。

そして、首輪に付いた鑑札と狂犬病予防注射済票は、棺には入れず外しておきます。狂犬病予防法施行規則にもとづき、死亡の届出書に添えて自治体へ返納するものだからです。

入れられなかったものを持ち帰ることは、気持ちを削ることではありません。手元に残った首輪や毛布は、これから先の日々をそっと支えてくれます。どうか、最後の時間が穏やかなものでありますように。

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