あの子が旅立ったあと、火葬の費用を調べて手が止まってしまった。そんなご相談は、決して珍しいものではありません。「ちゃんと送ってあげたいのに、今それだけのお金が用意できない」——そう思うご自身を責めてしまう方もいらっしゃいます。けれど、費用をかけないと供養にならない、ということはありません。
この記事では、お金をかけられない状況でもあの子を見送るために選べる方法を、編集部が各自治体の公式ページと各ペット葬儀事業者の公式サイトをもとに、実際の金額とあわせて静かに整理しました。自治体に依頼する方法、民間の合同火葬、自宅の敷地への埋葬、そして「今は払えない」と先に伝えるという選び方まで。急いで決めなくても大丈夫です。落ち着いて、ひとつずつ見ていきましょう。


一言でいうと、費用をもっともおさえられるのは自治体への依頼で、1,100円〜4,000円ほどの例が多くみられます。民間なら合同火葬が最も安く、5,500円(税込)からのプランもあります(いずれも執筆時点の各公式サイト情報)。
「お金をかけられない」ことは、供養できないことではありません
ペットの火葬について調べ始めると、数万円という金額が並び、心が沈んでしまうかもしれません。けれど、それは選択肢のひとつを見ているにすぎません。実際には、お住まいの自治体に依頼すれば1,000円台から対応している地域もありますし、費用をかけずに自宅の敷地で見送る方も、昔から数多くいらっしゃいます。

供養の形に、正解はありません
立派な葬儀を挙げることも、静かに土に還してあげることも、どちらもその子を大切に想う気持ちから生まれた見送り方です。手元にお骨が残らなくても、その子と過ごした日々が消えるわけではありません。かけられる費用の多さが、あの子への愛情を測るものではありません。
ペットの葬送のかたちは、この十数年でずいぶん多様になりました。人と同じようにお経をあげてもらう方もいれば、庭の木の下に静かに眠らせる方もいます。そのどれもが、その家族にとっての正しいお別れです。周りの誰かがしていたことや、インターネットで見かけた立派なお葬式と、ご自身を比べる必要はありません。
あとから後悔しないために、知っておきたいこと
とはいえ、あとになって「知らなかった」と悔やまないために、それぞれの方法で何ができて何ができないのかは、先に知っておいたほうが安心です。特に大きいのはお骨が手元に戻るかどうかです。費用をおさえる方法の多くは、ほかの子と一緒に火葬する形になるため、原則としてお骨は戻りません。ここを納得したうえで選ぶことが、いちばんの後悔の予防になります。
もうひとつ気に留めておきたいのが、「あとから追加でかかるお金」です。表示されている金額に出張費や骨壺代が含まれていないことがあり、当日になって想定より高くなってしまうケースがあります。費用に余裕がないときこそ、総額でいくらになるのかを先に確かめておくことが、ご自身を守ることにつながります。
今すぐ決めなくても大丈夫です
ご遺体は、保冷剤やドライアイスで冷やして安置すれば、季節にもよりますが数日はそばに置いておけます。夏場は傷みが早いため早めの判断が必要ですが、それでも「今日中に決めなければ」と追い立てられる必要はありません。少し気持ちを落ち着けてから、費用と方法を見比べてください。
もし、電話口で「今日中に決めていただかないと」「このお値段は今だけです」と急かされるようなことがあれば、いったん電話を切って構いません。誠実な事業者ほど、飼い主さまが落ち着いて考える時間を大切にしてくれます。
まず、あの子を安置する(ここにはほとんど費用がかかりません)
火葬の方法を決める前に、まずしてあげたいのが安置です。ここには、ほとんどお金がかかりません。ご自宅にあるもので整えられますし、その時間そのものが、静かなお別れの時間になります。

家にあるもので安置を整える
体がまだやわらかいうちに、手足を軽く折りたたんで、眠っているような姿勢に整えてあげます。口や鼻から体液が出ることがあるので、ガーゼやティッシュでそっと拭き、必要なら軽く詰めてあげてください。段ボール箱の底にペットシーツを敷き、その上にタオルやいつも使っていた毛布を重ねれば、それだけで安置の場所になります。
そのうえで、体をしっかり冷やします。保冷剤や凍らせたペットボトルを、頭部とお腹のあたりに当てるのが基本です。特にお腹は傷みが早いため、重点的に冷やしてください。保冷剤はタオルでくるみ、溶けたらこまめに取り替えます。部屋のエアコンを低めに設定し、直射日光の当たらない涼しい場所に安置してください。
お別れの時間に、お金は必要ありません
安置しているあいだに、好きだったおもちゃを枕元に置いたり、名前を呼んで話しかけたり、家族で写真を見返したりする時間は、どんな葬儀にも劣らない大切なお別れです。庭に咲いた花を一輪そえるだけでも、その子への気持ちは十分に伝わります。
また、あとから手元に残せるものとして、抜けた毛を少しだけ小袋に取っておく、肉球のかたちを紙に写す、写真を1枚選んで印刷するといった方法があります。お骨が戻らない選択をする場合でも、こうした「あの子の証」を残しておくと、心の支えになったという声が多く聞かれます。費用はほとんどかかりません。
安置できる日数の目安
しっかり冷やせている場合、冬場でおよそ3日〜4日、夏場は1日〜2日が目安とされることが多くなっています。ただしこれは体格や室温、冷やし方によって大きく変わります。においが強くなってきた、体液が増えてきたといった変化があれば、それが判断のサインになります。無理に長く置こうとせず、変化を見ながら決めてください。
もっとも費用をおさえられるのは、お住まいの自治体への依頼
あまり知られていませんが、多くの市区町村では、亡くなったペットの引き取りを有料で受け付けています。金額は自治体によってかなり幅がありますが、数百円から数千円という範囲におさまることが多く、費用の面ではもっとも負担の軽い方法です。編集部が各自治体の公式ページで確認した実際の金額を、いくつかご紹介します。

自治体の引き取り手数料の実例
次の表は、編集部が各市の公式ウェブサイトで確認した引き取り手数料です(執筆時点・2026年8月)。同じ市のなかでも、職員に来てもらう「収集」と、ご自身で施設へ運ぶ「持ち込み」で金額が変わる点にご注目ください。持ち込みのほうが安く設定されている自治体が多くみられます。
| 自治体 | 手数料(持ち込み) | 手数料(収集依頼) | お骨の返却 |
|---|---|---|---|
| さいたま市 | 1頭あたり1,100円 | 1頭あたり1,100円 | できない |
| 尼崎市(兵庫県) | 1体あたり1,300円 | 1体あたり2,700円 | できない |
| 東大阪市(大阪府) | 1体あたり2,000円 | 1体あたり2,000円 | 公式ページに記載なし |
| 立川市(東京都) | 3,000円 | 4,000円 | できない |
| 横浜市(合同火葬) | 3,000円 | 6,500円 | できない |
さいたま市は区役所くらし応援室への申し込みで1頭あたり1,100円(出典:さいたま市公式サイト)、尼崎市は市が引き取りに伺う場合が1体2,700円、クリーンセンターへ直接持ち込む場合が1体1,300円です(出典:尼崎市公式サイト)。東大阪市は飼い犬・飼い猫などのペットで1体あたり2,000円(出典:東大阪市公式サイト)、立川市は持ち込み3,000円・収集依頼4,000円で、預かったご遺体は府中市の慈恵院で合同火葬されると案内されています(出典:立川市公式サイト)。
なお、東大阪市では野良犬・野良猫や野生鳥類は無料とされているように、飼い主のいた「ペット」と、そうでない動物とで扱いが分かれている自治体もあります。申し込みの際は、飼っていた子であることを伝えてください。
返骨されないことが多い点は、正直にお伝えします
費用が軽い分、知っておいていただきたいことがあります。自治体に引き取りをお願いした場合、多くはほかの子と一緒に火葬・処理されるため、お骨は戻りません。さいたま市は「遺骨の返却はできません」、尼崎市は市のクリーンセンター(ごみ焼却施設)で焼却するため「遺骨や遺灰のお返しはできません」と、それぞれ公式ページに明記しています。立川市も「ご遺骨の返却はできません」としています。
また、自治体によっては「一般ごみとして処理されます」という表現で案内されていることがあります。手続き上の分類を示した言葉ですが、目にすると胸が痛むかもしれません。心の準備をしたうえで確認していただければと思います。それでも、この方法で見送ることを選ばれる飼い主さまは実際に大勢いらっしゃいます。
お骨が戻らないと決まっているからこそ、お別れのときに毛を少し残しておく、最後にもう一度写真を撮っておく、といった準備をしておくと、あとから心が落ち着きやすくなります。
自治体でも「個別火葬・返骨あり」に対応する地域があります
すべての自治体が合同処理というわけではありません。たとえば横浜市の戸塚斎場では、市民向けにペットの個別火葬を行っており、1kg未満で10,000円、1kg以上5kg未満で20,000円と案内されています。この料金には焼骨を納める骨壺の代金が含まれ、火葬後のお骨はすべて持ち帰ることができます(出典:横浜市公式サイト)。同じ斎場の合同火葬は持ち込み3,000円・出張回収6,500円で、こちらは返骨がありません。
ただし、横浜市のペット火葬を利用できるのは横浜市民に限られており、市外にお住まいの方は利用できないと明記されています。公営の火葬施設は、こうした「その市の住民のみ」という条件が付くことが一般的です。
お住まいの地域に同じような制度があるかどうかは、「(市区町村名) ペット 火葬」または「(市区町村名) 動物 死体 処理」で検索すると、公式ページが見つかりやすくなっています。窓口は環境課・清掃担当課であることが多く、保健所や動物愛護センターが担当している地域もあります。
民間に頼むなら、いちばん費用がおさえられるのは合同火葬
「自治体ではなく、火葬の専門業者にお願いしたい」という場合も、費用をおさえる方法があります。ペット火葬のプランは大きく「合同火葬」「個別火葬(一任)」「立会個別火葬」に分かれ、このうち合同火葬がもっとも費用の軽い形です。ほかのペットと一緒に火葬し、事業者の霊園などで供養してもらう形になります。

実在する事業者の合同火葬プランの例
編集部が各社の公式サイトで確認した、合同火葬プランの料金です(執筆時点・2026年8月)。地域や体重によって金額は変わるため、あくまで目安としてご覧ください。
| 事業者・プラン | 料金(税込・執筆時点) | お骨の返却 | こんな方に |
|---|---|---|---|
| ペット火葬ハピネス/合同火葬プラン | 5,500円〜 | なし(霊園に埋葬・供養) | 費用をできるだけおさえたい |
| ペット葬儀110番/お引取り霊園供養プラン | 8,500円〜 | なし(提携霊園で供養) | 全国対応の窓口に相談したい |
| 慈恵院/合同火葬(小鳥・小動物) | 8,000円 | なし(合祀所へ永久合祀) | 小さな子を固定の斎場で見送りたい |
| 慈恵院/合同火葬(猫・ウサギなど) | 19,000円 | なし(合祀所へ永久合祀) | 固定の斎場で見送りたい |
ペット火葬ハピネス(運営:株式会社プログレス)は、合同火葬プランを5,500円(税込)からと公式サイトに掲載しており、火葬後は同社の霊園に埋葬して供養すると案内しています。ペット葬儀110番(運営:シェアリングテクノロジー株式会社)は、お引取り霊園供養プランを8,500円(税込)からとしています。東京・府中の慈恵院は固定の斎場を持つ霊園で、合同火葬は小鳥・小動物が8,000円(税込)、猫・ウサギなどが19,000円(税込)と体格別に設定されています。
この3社を比べると、同じ「合同火葬」でも金額に差があることが分かります。訪問して引き取る形は比較的おさえられ、固定の斎場を持つ霊園は体格が大きくなるほど金額が上がる傾向があります。ご自身の地域で対応している事業者を2社ほど比べてみると、相場の感覚がつかみやすくなります。
合同火葬でも、きちんと供養されます
合同火葬は「まとめて処理される」という印象を持たれがちですが、多くの事業者は火葬後のお骨を霊園の供養塔や合祀墓に納め、定期的に供養しています。慈恵院は合祀所へ永久合祀すると明示していますし、ハピネスも自社霊園での埋葬・供養を案内しています。お骨が手元に戻らないことと、供養されないことは、別のことです。
合祀された霊園には、あとからお参りに行くこともできます。「うちの子はここにいる」と思える場所があることは、時間が経ってからの心の支えになります。申し込みのときに、供養先の霊園の名前と場所を聞いておくとよいでしょう。
見積もりで確認しておきたいこと
費用をおさえたいときほど、あとから追加料金が出ないかどうかが大切になります。次の点を、申し込みの前に確認しておくと安心です。
- 表示価格に出張費・深夜早朝の割増が含まれているか
- 骨壺・骨袋・返骨にかかる費用が別途必要か(個別火葬を選ぶ場合)
- 体重によって料金が変わる場合、その区分
- キャンセル料の有無と発生するタイミング
- 火葬を行う場所(固定の斎場か、移動火葬車か)
- 合同火葬の場合、火葬後のお骨をどこで供養するか
ペットの訪問火葬をめぐっては、当日になって高額な追加料金を求められたというトラブルが報じられたことがあります。安さだけで選ばず、電話の段階で総額を確認し、答えをはぐらかす相手とは契約しないことが、ご自身を守ることになります。会社の所在地や固定の施設があるかどうかも、判断の手がかりになります。
自宅の敷地に埋葬するという方法と、その条件
費用をかけずに見送る方法として、昔から選ばれてきたのが自宅の敷地への埋葬です。庭のある一戸建てにお住まいであれば、選択肢のひとつになります。ただし、どこにでも埋めてよいわけではなく、いくつかの条件があります。

埋葬できるのは「自分の所有地」だけです
北見市の公式ページでは、飼い主自身の敷地に埋葬する場合の案内として、「他人の所有地や公共の場所には埋葬しないでください」と明記されています。公園、河川敷、山林、道路脇などの公有地に埋めることはできません。また、賃貸住宅の庭や借りている土地も自分の所有地ではないため、この方法は取れません。集合住宅の敷地内やプランターの土も同様です。
「山にお返ししてあげたい」というお気持ちで人里離れた場所を考える方もいらっしゃいますが、その土地にも必ず所有者がいます。国有林や私有林も同じです。気持ちのやり場に困ったときは、次の項でご紹介する方法や、自治体への依頼を検討してみてください。
深さと副葬品への配慮
同じく北見市の案内では、埋葬にあたって「できるだけ深く掘り(1メートル以上が望ましい)」とされています。浅く埋めると、においが出たり、野生動物やほかの動物に掘り返されたりするおそれがあるためです。あわせて「土に還らない副葬品は入れないでください」とも案内されています。プラスチックのおもちゃ、金属の首輪、陶器の器などは入れず、土に還る自然素材のものだけにしてください。
1メートルを掘るのは、想像より大変な作業です。体格の大きな子の場合はなおさらで、ご家族の力を借りるか、体力的に難しければ別の方法を選んだほうが安全です。掘った土は最後に高く盛っておくと、時間が経って沈んだときにへこみにくくなります。
掘り返しや周囲への影響というリスク
もうひとつ、正直にお伝えしておきたいことがあります。北見市は「埋葬したことで、臭気、地下水汚染、土壌汚染など周囲に迷惑をかけた場合は、不法行為とされ損害賠償責任を負う場合があります」と注意を促しています。井戸や水路が近い場所、隣家との距離が近い場所は避けたほうが安心です。
また、将来的に家を建て替えたり、土地を手放したりする可能性があるなら、その時にあの子を掘り返すことになるかもしれない、という点も考えておく必要があります。「ずっとこの家にいる」と決めきれない場合は、火葬してお骨にしてから庭に埋める、手元に置くといった形のほうが、あとで動かしやすくなります。
法的な位置づけについては自治体ごとに案内の表現が異なり、ここで断定することはできません。埋葬を考えている場合は、お住まいの市区町村の環境課・清掃担当窓口に一度確認してから進めていただくのが確実です。
「今は払えない」と、事業者に先に伝えて構いません
費用の相談を切り出すのは、勇気がいることかもしれません。けれど、予算の上限を最初に伝えることは、まったく失礼なことではありません。むしろ、あとから追加料金で困らないためにも、「これくらいしか用意できません」と先に伝えるほうが、お互いにとって誠実な進め方です。

伝え方は、シンプルで構いません
「予算が◯円までなのですが、その範囲でお願いできるプランはありますか」。この一文で十分です。ペット葬儀の事業者は、同じような事情の相談を日常的に受けています。恥ずかしいことではありませんし、無理に高いプランをすすめてくる相手であれば、そこは選ばなくてよい、という判断材料にもなります。
後払いに対応している事業者もあります
支払いのタイミングを後ろにずらせる事業者も実在します。大阪ペット火葬メモリアル(出張専門)は公式サイトで、AGミライバライ株式会社の「ミライバライ」を利用した後払いに対応していると案内しています。火葬費用に加えて手数料880円(税込)がかかり、請求書は申し込みから約1週間で発行され、発行日から14日以内にコンビニや電子決済で支払う仕組みです(利用には前日までの審査が必要)。分割払いではなく、あくまで支払時期を後ろにずらす形である点にはご注意ください。
ほかにも、コンビニ後払いに対応していると案内する事業者は複数あります。ただし対応の有無・条件・手数料は事業者ごとに異なるため、申し込みの前に必ずご自身で確認してください。給料日まで数日、というような場合には、こうした仕組みが助けになることがあります。
借り入れやローンで無理をしないでください
費用が足りないときに、消費者金融やカードローンで工面しようと考える方がいらっしゃいます。けれど、あの子を見送ったあとの暮らしを苦しくしてしまう選択は、どうか避けてください。当メディアは、ペットの火葬費用のために借り入れをすることをおすすめしていません。自治体への依頼という選択肢が必ずありますし、それは決して劣った見送り方ではありません。
あの子は、飼い主さまが自分のために借金を抱えることを、きっと望まないはずです。今できる範囲で静かに見送り、あとから折に触れて手を合わせる。それで十分に供養になります。
相談先を持っておくと、判断が楽になります
どの方法を選ぶにしても、「うちの子の場合はいくらになるのか」がはっきりしないと、決めきれないものです。全国対応の窓口であれば、地域と体重を伝えるだけで、対応できるプランと金額の目安を確認できます。予算をはじめに伝え、その範囲でできることを聞いてみてください。
自治体独自の減免制度がないか、窓口に聞いてみる価値があります
これはあまり知られていないのですが、一部の自治体では、生活保護受給世帯などを対象にペットの火葬手数料を減免する制度が設けられています。全国一律の制度ではなく、実施している自治体は限られますが、お住まいの地域に該当する仕組みがあるかどうかを窓口に尋ねてみる価値はあります。

減免制度の実例(東京都青梅市)
東京都青梅市は、廃棄物処理手数料の減免制度を公式サイトで案内しています。生活保護・児童扶養手当・特別児童扶養手当の受給世帯については、指定収集袋や粗大ごみ処理手数料とあわせて、動物死体処理(ペットの火葬)手数料の減免を受けられると明記されています。利用には受給証明書を持参して清掃リサイクル課で申請する必要があります(出典:青梅市公式サイト)。
なお同市の場合、高齢者のみの市民税非課税世帯や、障害者手帳をお持ちの方がいる市民税非課税世帯については、減免の対象が指定収集袋のみとされています。対象と範囲は自治体ごとに大きく異なるため、必ずお住まいの自治体の案内をご確認ください。手数料の改定にあわせて経過措置が設けられる例もあり、制度は年度ごとに変わることがあります。
窓口で聞いてみるとよいこと
1ペットの引き取り手数料はいくらか
市区町村の環境課・清掃担当課、または保健所・動物愛護センターが窓口になっていることが多くみられます。持ち込みと収集依頼で金額が変わるかも、あわせて聞いてみてください。
2手数料の減免や免除の制度があるか
生活保護受給世帯などを対象にした減免制度がないか尋ねます。制度がある場合は、必要な証明書と申請場所も確認しておくとスムーズです。
3市営の火葬場でペットを火葬できるか
横浜市のように市営斎場で個別火葬まで対応している自治体もあります。民間より費用がおさえられる場合があるため、確認する価値があります。
4お骨が戻るかどうか
費用の面だけで決めずに、返骨の可否は必ず確認してください。あとから「知らなかった」と悔やまないための、いちばん大切な確認事項です。
電話をかけるのがつらいときは、自治体の公式サイトに料金と手続きが掲載されていることがほとんどですので、まずはそちらを見てみてください。それでも分からない部分だけ、電話で尋ねれば十分です。
よくある質問
※本記事の料金は執筆時点(2026年8月)の各自治体・各社公式サイトの情報です。最新の情報は各公式サイト・お住まいの自治体でご確認ください。
まとめ
費用が用意できないとき、選べる方法は決してひとつではありません。お住まいの自治体に依頼すれば1,100円〜4,000円ほどの例が多く、民間でも合同火葬なら5,500円(税込)からのプランがあります。ご自身の所有地であれば、庭に埋葬して見送るという昔ながらの方法もあります。支払いが難しいことは、事業者に先に伝えて構いません。自治体によっては、手数料の減免制度が用意されていることもあります。
そして、火葬の方法を決める前にできることもあります。家にあるタオルと保冷剤で安置を整え、そばで名前を呼び、毛を少しだけ残しておく。お金のかからないその時間こそが、いちばん心に残るお別れになることも少なくありません。
どの方法を選んでも、返骨の可否だけは事前に確かめておいてください。それが、あとから悔やまないための、いちばん確かな備えになります。そして——お金をかけられなかったことを、どうかご自身で責めないでください。その子にとっての幸せは、値段のついた儀式ではなく、あなたと過ごした時間のなかにありました。
あの子が、あたたかな光のなかで安らかに眠れますように。