ペット葬儀・火葬 葬儀の基礎知識・流れ

うさぎの葬儀・火葬にかかる費用|料金区分の違いと、お棺に入れられるもの

膝の上でくつろぐ姿、牧草をはむはむと食べる音、名前を呼ぶとそっと近づいてくる足音。うさぎと過ごした時間は、静かで、けれど何よりも濃いものだったと思います。その子を見送る段になって、「うさぎでも葬儀をしてもらえるのだろうか」「費用はどのくらいなのだろう」と検索されている方も少なくありません。うさぎは犬や猫にくらべて情報が少なく、受け入れてもらえる業者かどうかも見えにくいのが実際のところです。

この記事では、うさぎの葬儀・火葬にかかる費用の目安、依頼できる先の違い、そしてうさぎならではの心配ごと(細く小さな骨と返骨、お棺に入れられるもの)を、編集部が各社の公式料金表と自治体の公開情報を調べて静かに整理しました。急いで決めなければならない場面かもしれませんが、どうか少しだけ、落ち着いて読み進めていただければと思います。

飼い主さん
うさぎでもきちんと葬儀をしてあげられるのでしょうか。費用の見当もつかなくて…。
編集部
はい、うさぎに対応しているペット霊園や火葬業者は各地にあります。ただ、料金表のどの区分に入るかが施設によって分かれるのがうさぎの特徴です。まずはそこから、ゆっくり見ていきましょう。

一言でいうと、うさぎの葬儀・火葬は「お骨を返してもらうかどうか」で費用が変わり、編集部が確認した4社では合同火葬5,500円〜23,100円(税込)、お骨が戻る個別火葬13,200円〜38,000円(税込)が目安でした。体重2〜3kgのうさぎは「猫と同じ区分」に入る施設と「小動物の区分」に入る施設に分かれるため、料金表の区分をそのまま鵜呑みにせず確認することが大切です。

うさぎが亡くなったら|まず整えたい安置と、見送りまでの流れ

うさぎは体が小さいぶん、犬や猫よりも状態が変わりやすいといわれます。業者に連絡する前に、まずはご遺体をできるだけ良い状態で安置してあげてください。あわてて手配を進めるより、この時間を丁寧にとることが、あとの後悔を小さくしてくれます。

うさぎとの別れに静かに向き合う飼い主
写真はイメージです

ペットのおくり人輪廻(埼玉県)の保冷処置の案内では、死後硬直が始まる前に両手・両脚を寄せてお体を丸めてあげること、そして下腹部(腸)を集中的に冷やし、背中側からも冷やすことがすすめられています。段ボール箱か発泡スチロール箱に寝かせ、タオルで外気に触れないように覆っておく形です。保冷剤の量の目安として、小動物の場合は2個と案内されています。

同じ案内では、夏場で約1日、冬場で約1〜2日が経過すると腐敗の進行が始まるとされています。うさぎは毛が密で体温がこもりやすい動物ですから、とくに気温の高い季節は保冷剤をこまめに取り替えながら、直射日光の当たらない涼しい部屋で休ませてあげてください。目や口が開いたままのときは、無理に閉じようとせず、そっとタオルで支える程度にとどめます。

安置を整えたら、次は「どの形式で見送るか」を決める段階です。ここが費用にも、そのあとの供養にもいちばん影響します。

うさぎの葬儀・火葬の費用|形式別の目安と、施設ごとの料金区分

うさぎの火葬は、大きく「合同火葬」「個別一任火葬」「立会個別火葬」の3つに分かれます。違いは、ほかの子と一緒に火葬するかどうか、そしてお骨が手元に戻るかどうかです。

うさぎの火葬を合同・個別一任・立会の3形式で比較した図解
うさぎの火葬は返骨と立ち会いの有無で3つに分かれます(当メディア編集部作成)

次の表は、編集部がうさぎに対応している4社の公式料金表を確認し、うさぎが該当する区分の金額から幅をまとめたものです(税込・執筆時点)。

形式 費用の目安(税込) お骨の返却 こんな方に
合同火葬 5,500円〜23,100円 返却なし(合祀墓などで供養) 費用を抑えたい/霊園で供養してもらいたい方
個別一任火葬 13,200円〜38,000円 返却あり(収骨は業者が行う) お骨は残したいが、立ち会うのはつらい方
立会・お見送り火葬 29,700円〜62,700円 返却あり(家族でお骨上げ) 最後まで見届けて、自分の手で見送りたい方

※編集部が確認した4社(城南ペット霊園・慈恵院 東京ペット火葬・ペットセレモニーモアナ・ペット火葬ハピネス)の公式料金表から、うさぎが該当する区分の金額の幅をまとめたものです。地域・施設によって金額は異なります。

幅が広く見えますが、これは固定の斎場をもつ都市部の霊園と、火葬車で自宅へ伺う訪問型とで価格帯が異なるためです。都内の霊園では立会火葬が6万円台になる例がある一方、訪問型では合同5,500円〜という案内も見られます。金額だけでなく、立ち会えるか・お骨が戻るか・どこで火葬するのかをそろえて比べてください。

うさぎは「猫の区分」か「小動物の区分」か、施設で分かれます

うさぎの費用でいちばん戸惑いやすいのが、料金表のどの区分に入るかです。実際に公開されている料金表を並べると、次のように扱いが分かれていました(いずれも執筆時点)。

施設名(所在地) うさぎが入る料金区分 火葬料金 備考
城南ペット霊園(東京都品川区) 「小」=兎・猫など 合同23,100円/個別一任29,700円/立会62,700円 公式に「料金はすべて税込み価格です」と明記
慈恵院 東京ペット火葬(東京都府中市) 「猫・その他」=猫、ウサギ、鶏、猛禽類 合同19,000円/個別38,000円/お見送り60,000円 すべて税込。小鳥・ハムスター等の区分は合同8,000円
ペットセレモニーモアナ(茨城県古河市) 「5kg未満」=猫・小型犬と同じ 16,500円〜34,100円(5つのプランにより異なる) 税込。小動物の施行実績を公式に案内
大阪ペット霊園社(大阪府) 「500g〜1.5kg」=ハリネズミ・フェレットと同じ 訪問火葬13,000円/来園火葬15,000円(税別) 骨壺(骨袋付)代2,000円〜4,000円(税別)が別途

表のとおり、うさぎを「猫と同じ区分」に置く施設と、「小動物の区分」に置く施設の両方があるのがうさぎの特徴です。慈恵院の料金表では、小鳥・ハムスター等の区分が合同8,000円(税込)であるのに対し、ウサギを含む「猫・その他」の区分は合同19,000円(税込)と倍以上の開きがあります。「小動物だから安いはず」と思って問い合わせると、想定と違って戸惑うことがあるかもしれません。

逆に、大阪ペット霊園社のようにうさぎを「500g〜1.5kg」の区分に例示している施設もあります。ネザーランドドワーフのような小型種ならこの区分に収まりますが、体重2〜3kgのミニウサギやロップイヤーは上の区分にあたる可能性があります。予約の際には体重をはっきり伝えて、どの区分になるかを先に確認すると行き違いがありません。あわせて、表示が税込か税抜か、骨壺代が含まれるかも聞いておくと総額が見えます。

うさぎはどこに頼める?依頼先ごとの違いと受け入れの確認

うさぎの見送りを頼める先は、大きく「民間のペット霊園・火葬業者」と「自治体(市区町村)」の2つです。どちらを選ぶかで、お骨が戻るかどうかが変わります。

ペット霊園に供えられた花と供養の風景
写真はイメージです

民間のペット霊園・火葬業者なら、合同・個別・立会の形式を選べ、返骨や納骨にも対応しています。ただし、うさぎの受け入れは施設によって扱いが分かれます。前の章で見たとおり料金区分の置き方が異なるだけでなく、そもそも対応動物にうさぎを含めていない施設もあります。公式サイトの対応動物欄に「うさぎ」「小動物」の記載があるか、料金表にうさぎの区分があるかを、まず確かめてみてください。区分がはっきり書かれている施設は、うさぎを扱い慣れている目安のひとつになります。

自治体への依頼は費用を抑えられますが、多くの場合ご遺体は廃棄物として処理され、お骨は戻りません。たとえば大阪市では、環境事業センターへ引き取りを申し込むことができ、手数料は1頭につき5kg未満1,700円・5kg以上10kg未満2,100円・10kg以上2,800円ですが、公式サイトには骨灰の返却やお参りはできない旨が明記されています。さいたま市でも手数料は1頭1,100円で、遺骨の返却はできず、個別火葬を希望する場合は大宮聖苑または民間のペット霊園へ依頼するよう案内されています(いずれも執筆時点)。

自治体の窓口は、対象となる動物の範囲も市区町村ごとに定められています。うさぎが対象に含まれるか、返骨や立ち会いができないことを了承したうえで申し込む形になるかは、お住まいの自治体の案内でご確認ください。

\ 詳細・ご相談は公式サイトから /

ペット葬儀110番 公式サイトはこちら

うさぎの受け入れ可否や、お住まいの地域で対応できる業者がわからないときは、相談窓口に問い合わせて確認する方法もあります。

うさぎならではの心配ごと|細く小さな骨と、お棺に入れられるもの

うさぎの火葬で、飼い主さんがあとから「先に知っておきたかった」と感じやすいのが、お骨のことと、お棺に入れるもののことです。ここはうさぎ特有の事情があるので、少し詳しくお伝えします。

うさぎのぬくもりを思い出す飼い主の手元
写真はイメージです

残りやすい骨と、残りにくい骨があります

うさぎは走る・跳ねるために骨格が軽くつくられており、骨が細く小さいのが特徴です。動物葬祭ディレクターが運営するつむぎ舎(埼玉県)の解説では、うさぎの火葬について頭蓋骨・背骨・肋骨・太い足の骨は残りやすい一方、耳の軟骨や小さな骨、指先の骨は残りにくいと説明されています。あの長い耳がお骨として残らないことを、あらかじめ知っておくだけでも、当日の受け止め方が違ってくるかもしれません。

同じ解説では、小動物の火葬には繊細な温度管理が必須で、温度を細かく調整したり火葬時間を短縮したりする工夫が必要だとされています。つまり、同じ「個別火葬」でも、火力や時間の設定、収骨の手順によって手元に戻るお骨の状態は変わるということです。ペットセレモニーモアナも、火葬後のご遺骨は冷ましながらできる限りきれいに整えると案内しています。

立会火葬でご自身がお骨上げをされる場合、箸で持ち上げた拍子に崩れてしまうこともあります。うさぎの火葬実績があるか、収骨をどのように行うかを予約の段階で聞いておくと安心です。お骨が細かくなったとしても、それはその子が軽やかに跳ねるための体だったということでもあります。形が思ったとおりでなくても、どうかご自分を責めないでください。

牧草や好きだった野菜は、少量なら一緒に入れられることが多いです

「大好きだった牧草を持たせたい」「最後にりんごをあげたい」——うさぎの飼い主さんからよく聞かれることです。ペットセレモニーモアナの案内では、お棺に入れられるものは基本的にお花と食べ物のみとされており、牧草や野菜はこの「食べ物」にあたると考えられます。つむぎ舎の解説でも、燃えやすい紙製品やごく少量の天然素材の布などが適しているとされています。

一方で入れられないものは各社ほぼ共通しています。モアナはプラスチック・ゴム製品・金属・保冷剤を、ハピネスはプラスチック類や化学繊維などの燃えにくいものを、それぞれ控えるよう案内しています。つむぎ舎も金属・プラスチック・陶器は避けるべきものに挙げています。うさぎの場合、愛用していたかじり木や陶器のえさ入れ、牧草マットを入れてあげたくなりますが、素材と量によっては断られることがあります。

  • 入れられることが多いもの:牧草や野菜を少量、お花、お手紙、ごく少量の天然素材の布
  • 断られることが多いもの:金属(ケージの部品・首輪の金具)、プラスチック・ゴムのおもちゃ、化学繊維のマットや毛布
  • 迷うもの:陶器のえさ入れ、かじり木、牧草マット(量と素材によるため要確認)

量が多いと火葬に影響することもあるため、「これを入れたい」と思うものがあれば、予約時に具体的に伝えて確認しておきましょう。猫の場合の流れや副葬品の考え方も、あわせて参考になります。

うさぎの葬儀社の選び方と進め方

ペット火葬の業界では、移動火葬車による不法投棄や、当初の説明にない高額請求といったトラブルが実際に報じられてきました。大切な家族を託す相手だからこそ、次の順に確認していくと落ち着いて選べます。

うさぎへの手向けとして供えられた花
写真はイメージです

1うさぎに対応しているか、料金表の区分で確かめる

公式サイトの対応動物や料金表に「うさぎ」「兎」「小動物」の区分があるかを見ます。区分と金額がはっきり書かれている施設は、うさぎの火葬に慣れている目安のひとつになります。

2固定の火葬施設と所在地があるかを確認する

自社の火葬場を持っているか、住所や施設の写真が公開されているかを確かめます。所在地が明記されておらず、電話番号しか分からない業者は避けたほうが安心です。訪問火葬を選ぶ場合も、拠点の所在地は必ず確認してください。

3立ち会いと返骨ができるかを聞く

立会火葬に対応しているか、個別火葬でお骨が確実に戻るかを、申し込みの前に口頭でも確認します。うさぎの収骨をどう行うか、残りにくい骨があることの説明があるかも、丁寧さを見る手がかりになります。

4体重を伝えて、総額の見積もりを文字で受け取る

基本料金のほかに、骨壺代・出張費・深夜早朝料金などが加わることがあります。「うさぎ・体重◯kg・個別火葬」と条件を伝えたうえで、総額がいくらになるかを書面かメールで残る形で受け取ります。

5当日の流れと、お骨の受け取り方法を決める

自宅への訪問火葬か、霊園へ連れて行くかを決め、お骨を持ち帰るか納骨するかも考えておきます。決めきれないときは、いったん手元に戻してもらい、あとからゆっくり考える形でもかまいません。

火葬の当日や直後に、納骨・仏具・メモリアルグッズなどを次々にすすめられて困ったという声も聞かれます。その場で決めなくてよいことは、持ち帰って考えて大丈夫です。

\ 詳細・ご相談は公式サイトから /

ペット葬儀110番 公式サイトはこちら

どこに頼めばよいか決めかねるときは、対応できる業者を紹介してもらい、料金と条件を比べてから決める方法もあります。

火葬のあと|うさぎのお骨の供養のかたち

個別火葬でお骨が戻ってきたあと、どう供養するかに決まりはありません。ペットのお骨は人のように法律で扱いが定められていないため、飼い主さんの気持ちに合う形を、時間をかけて選んでいただけます。

自宅の供養スペースに置かれた骨壺と写真
写真はイメージです

選ばれることが多いのは、次のような形です。

  • 手元供養:骨壺を自宅に置き、写真やお花と一緒に見守る。うさぎは骨量が少ないため、小さめの骨壺に納まることが多いです
  • 霊園への納骨:個別墓・合祀墓に納める。年忌の法要を行っている霊園もあります
  • 樹木葬・自然葬:霊園の樹木の下に納める形。多くは合祀のため、あとから取り出せないことがあります
  • 庭への埋葬:自分の名義の土地に限られます。賃貸や公有地には埋められません

うさぎの骨壺は2寸〜3寸程度の小さなものが選ばれることが多く、ケージが置いてあった場所のそばに、静かな棚をひとつ作る方もいます。いつまでに納骨しなければならない、という決まりはありません。手元に置いておきたい間は、そのままで大丈夫です。宗派による作法の違いを気にされる方もいますが、ペットの供養に決まった形はなく、ご家族の気持ちに沿う方法を選んでいただいて差し支えありません。

よくある質問

Qうさぎの葬儀の費用は、犬や猫と比べて安いのでしょうか。

Aハムスターや小鳥ほど安くはならないことが多いです。編集部が確認した施設では、うさぎを猫や小型犬と同じ区分に置く例が目立ち、合同火葬5,500円〜23,100円(税込)、個別火葬13,200円〜38,000円(税込)という幅でした(執筆時点)。体重ではなく動物の種類で区分している施設もあるため、料金表の区分を必ず確認してください。

Qうさぎでも立ち会って火葬できますか。

A立会個別火葬に対応している施設であれば可能です。ただし、うさぎは骨が細く小さいため、お骨上げの際に崩れてしまうこともあります。無理に立ち会うことがかえってつらさとして残る場合もありますので、ご自身の気持ちに合う形を選んでいただければと思います。

Q亡くなってから何日くらいのうちに火葬すればよいですか。

A明確な期限はありませんが、うさぎは体が小さく状態が変わりやすいため、保冷して安置したうえで早めに相談されることをおすすめします。ペットのおくり人輪廻の案内では、夏場で約1日、冬場で約1〜2日が経過すると腐敗の進行が始まるとされています。下腹部と背中側を中心に冷やし、保冷剤は小動物で2個が目安と案内されています。

Q自治体に頼むと、お骨は戻ってきますか。

A多くの自治体では返却されません。大阪市では引き取りを申し込んだ場合に骨灰の返却やお参りはできないと案内され、さいたま市でも遺骨の返却はできず、個別火葬を希望する場合は大宮聖苑または民間のペット霊園へ依頼するよう案内されています(執筆時点)。お骨を残したい場合は、民間のペット霊園・火葬業者に個別火葬を依頼してください。

※本記事の料金は執筆時点(2026年7月)の各社公式サイト・各自治体の公開情報です。最新は各公式サイト・お住まいの自治体でご確認ください。

まとめ|うさぎに合った見送り方を、落ち着いて選ぶために

うさぎの葬儀・火葬は、お骨を返してもらうかどうかで費用も進め方も変わります。編集部が確認した4社では、合同火葬5,500円〜23,100円(税込)、個別火葬13,200円〜38,000円(税込)が目安でした。そしてうさぎは、猫と同じ区分に入る施設と、ハリネズミやフェレットと同じ小動物の区分に入る施設の両方があります。予約時に体重を伝えて区分を確かめておけば、想定との差に戸惑わずにすみます。

耳の軟骨や指先の骨は残りにくいこと、牧草や好きだった野菜は少量なら一緒に入れられることが多いこと、そして固定の施設・立ち会い・返骨を確かめてから頼むこと。この3つを押さえておけば、限られた時間のなかでも落ち着いて選んでいただけるはずです。

小さな体で、あなたのそばにいることを選んでくれた子でした。牧草の香りと、あの温かさが、これからも静かにあなたの毎日を照らしてくれますように。

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