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犬のお墓の選び方|霊園・納骨堂・合祀・自宅の庭・手元供養と費用相場

長い時間を一緒に過ごした愛犬が旅立ったあと、「このお骨を、どんなかたちでお守りしていけばいいのだろう」と、静かに考えあぐねている方は少なくありません。犬のお墓と一口にいっても、霊園の個別墓、屋内の納骨堂、ほかの子と一緒の合祀墓、自宅の庭、そして手元に置く供養まで、選択肢はいくつもあります。どれが正しいということはなく、暮らしや気持ちに寄り添うかたちを、ゆっくり選んでいけば大丈夫です。

この記事では、犬のお墓の主な種類と費用のめやす、そして後悔しないための選び方を、当メディア編集部がペット霊園・供養サービス各社の公開情報をもとに整理しました。とくに犬は体の大きさで費用が変わりやすく、大型犬ならではの注意点もあります。急いで決める必要はありません。読み進めながら、その子に合うかたちを一緒に探していけたらと思います。

飼い主さん
先日、うちの子を見送りました。お墓のことを考えたいのですが、種類が多くて、しかも大きい子なので何から決めればいいのか分からなくて……。
編集部
お気持ち、お察しします。犬は体の大きさで費用や埋葬のしかたが変わることがあります。まずは「そばに置いておきたいか」「お参りできる場所にお預けしたいか」という気持ちの方向を、そっと確かめるところから始めてみてください。費用や、後から遺骨を移せるかどうかも、あわせてご案内しますね。

一言でいうと、犬のお墓は「霊園の個別墓・納骨堂・合祀墓・自宅の庭・手元供養」の5つが基本で、費用は数千円から数十万円まで幅があります。犬は体が大きいほど区画や骨壷が大きくなり費用が上がりやすいため、「後から遺骨を移せるか」「管理費が続くか」に加えて「体の大きさ」も踏まえて選ぶと、迷いが少なくなります。

犬のお墓の主な種類

犬のお墓には、大きく分けて5つのかたちがあります。それぞれに、お参りのしやすさ・費用・遺骨の扱いという点で違いがあります。まずは全体像を眺めて、どのかたちが今の気持ちに近いかを感じてみてください。

犬のお墓5種類(霊園個別墓・納骨堂・合祀墓・自宅の庭・手元供養)の費用と特徴の比較図
犬のお墓5種類のめやす(当メディア編集部作成)

霊園の個別墓

ペット霊園のなかに、その子専用の区画や墓石を設けてお参りする方法です。人のお墓と同じように、いつでも決まった場所へ会いに行けるのが大きな安心につながります。個別に遺骨を安置するため、事情が変わったときに後から遺骨を移せる場合が多いのも特徴です。一方で、区画の使用料に加えて年間の管理費が続くことがあるため、長い目でみた費用も確認しておきましょう。大型犬は区画や墓石が大きくなり、費用がやや高めになる傾向があります。

納骨堂

屋内の施設に遺骨を安置し、天候を気にせずお参りできるのが納骨堂です。ペット専用の納骨堂は年間契約になっていることが多く、屋外のお墓に比べて管理の手間が少ないのが魅力です。契約期間が過ぎたあとの扱い(合祀に移るか、更新するか)を事前に確認しておくと安心です。骨壷のサイズによって収納できる棚が決まるため、大型犬の場合は対応可能か問い合わせておきましょう。

合祀墓(合同墓)

ほかのペットたちと一緒に、ひとつのお墓に納めて永代供養してもらう方法です。費用を最も抑えやすく、管理を施設に任せられる安心感があります。ただし、ほかの子の遺骨と一緒に納めるため、あとから遺骨を取り出すことはできません。「いずれ手元に戻したい」という気持ちが少しでもあるなら、この点はよく考えてから選んでください。

自宅の庭・手元供養

火葬したお骨を自宅の庭に埋めたり、小さな骨壷や遺骨アクセサリーとして手元に置いたりする方法もあります。いつもそばに感じられる安心があり、費用も抑えられます。大型犬は遺骨の量が多く庭のスペースや骨壷サイズに配慮が要りますが、一部を分骨して手元供養と組み合わせることもできます。庭への埋葬は法律上のルールがあるため、後ほど注意点をご案内します。

犬のお墓の費用相場(体の大きさ別の考え方)

費用は種類によって大きく変わり、数千円から数十万円までの幅があります。下の表は、当メディア編集部がペット霊園・供養サービス各社の公開情報をもとにまとめた、種類別の費用のめやすです。金額はあくまで一般的な相場で、地域・施設・体の大きさによって変わります。犬は体が大きいほど区画や骨壷が大きくなり、費用が上がりやすいのが特徴です。実際の金額は、必ず利用する施設で見積もりをご確認ください。

種類 費用相場のめやす(税込) 遺骨の取り出し こんな方に
霊園の個別墓 約100,000円〜300,000円(+年間管理費・大型犬は高め) できる場合が多い いつでも会いに行ける専用のお墓を持ちたい
納骨堂 年間 約10,000円〜50,000円 できる場合が多い 屋内で天候を気にせずお参りしたい
合祀墓(合同墓) 約5,000円〜30,000円 できない 費用を抑え、供養を施設に任せたい
自宅の庭 ほぼ0円 いつもそばで見守りたい・私有地がある
手元供養 数千円〜数万円(骨壷・アクセサリー代) 常にそばに置いておきたい

火葬の段階から費用が体重で変わることも知っておくと、見積もりを見比べやすくなります。合同火葬(ほかの子と一緒・返骨なし)が最も抑えめで、個別火葬、立会火葬の順に費用が上がり、小型犬より大型犬のほうが高くなるのが一般的です。火葬から供養までにかかるお金の全体像は、こちらの記事も参考になります。

お花を手向けた犬のメモリアルスペース
写真はイメージです

犬のお墓の選び方・進め方

手と肉球
写真はイメージです

種類と費用が分かったら、次はその子に合うかたちを選んでいきます。「正解」を探すより、自分と家族が心穏やかにお参りを続けられるかを大切にしてください。次の順で考えていくと、気持ちが整理しやすくなります。

1「そばに置く」か「預ける」かの気持ちを確かめる

まずは、いつも手元で見守りたいのか、お参りできる場所に安心して預けたいのか、気持ちの方向を確かめます。ここが決まると、選択肢が自然としぼれてきます。

2後から遺骨を移す可能性があるか考える

引っ越しや将来の事情で遺骨を移すかもしれないなら、取り出せる個別墓・納骨堂・手元供養が向いています。合祀墓は取り出せないため、迷いがある間は避けておくと安心です。

3体の大きさに合うかを確認する

大型犬は骨壷や区画のサイズが大きくなります。納骨堂や合祀の受け入れ可否、区画料金が体格でどう変わるかを、施設に確認しておきましょう。

4初期費用と管理費を分けて確認する

最初にかかる費用だけでなく、年間管理費が続くかどうかも確認します。合祀や手元供養は継続費用がかからないことが多く、個別墓や納骨堂は管理費が続く場合があります。

5施設なら実在・見学のしやすさを確かめる

霊園や納骨堂を選ぶなら、固定の施設があり見学できるか、費用が明朗かを確認します。実際に足を運んで、雰囲気や管理の様子を見ておくと安心です。

人と一緒に入れるお墓や樹木葬など、選択肢はさらに広がります。犬に限らずお墓の種類と探し方をもう少し詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

自宅の庭に埋葬するときの注意点

「最後まで、いつも走り回っていた庭で見守りたい」という気持ちから、自宅の庭を選ぶ方もいます。費用がほとんどかからない方法ですが、いくつか守っておきたいルールがあります。とくに大型犬は遺骨の量が多く、埋葬の深さや場所により配慮が必要です。

やわらかな光の差す静かな庭の風景
写真はイメージです

自宅の庭に埋葬するときのポイント

  • 必ず自分の私有地に埋葬する。賃貸地・公園・河川敷などに埋めると不法投棄にあたるおそれがあります
  • 遺骨(火葬後)なら深さ30cmほど、火葬せず遺体を埋葬する場合は1〜2mを目安に深く掘り、ほかの動物に掘り返されないようにします。大型犬ほど深めに掘る配慮が要ります
  • 植物の根や水はけも考え、家族で長く手入れを続けられる場所を選びます
  • 将来引っ越す可能性があるなら、遺骨を取り出せる手元供養や霊園も検討しておくと安心です

庭への埋葬は、私有地であれば法律上の問題はないとされていますが、他人の敷地や公共の場所は避ける必要があります(参考:みんなのペット火葬)。

信頼できる依頼先・相談のしかた

火葬から納骨・供養までをどこに頼むか迷ったときは、複数の業者や霊園を扱う相談窓口を使うと、比較しながら落ち着いて選べます。犬の供養は、悲しみのなかで急いで決めてしまいがちですが、次の点を確認できる依頼先を選ぶと安心です。

犬の写真と骨壷を飾ったやさしい供養スペース
写真はイメージです

依頼先を選ぶときの確認ポイント

  • 固定の斎場・霊園など、所在地が確認できるか
  • 立ち会いの可否、返骨の有無を事前に選べるか
  • 料金が体重・形式ごとに明示され、追加費用の有無まで説明があるか(犬は体重で料金が変わるため要確認)

とくに移動火葬車による高額請求や不適切な処理といった事例も一部で報告されているため、固定の施設があり、立ち会いや返骨の可否をはっきり案内してくれる依頼先を選ぶことが、安心して見送るための大切なポイントになります。金額や条件は施設ごとに異なるため、気になる点は依頼前に必ず確認してください。

\ 詳細・ご相談は公式サイトから /

ペット葬儀110番 公式サイトはこちら

火葬形式や返骨の可否、体の大きさに合わせた料金のめやすを相談したいときの窓口のひとつです。お住まいの地域に合わせて案内してもらえます。

よくある質問

Qお墓を決めるまで、遺骨は自宅に置いておいてもいいですか?

Aはい、問題ありません。遺骨をすぐにどこかへ納めなければならない決まりはありません。気持ちが落ち着くまで自宅で手元供養し、時間をかけてお墓を選ぶ方も多くいらっしゃいます。ご自分のペースで大丈夫です。

Q大型犬でも入れる納骨堂やお墓はありますか?

A多くのペット霊園・納骨堂は小型犬から大型犬まで対応していますが、区画や骨壷のサイズによって料金や受け入れ可否が変わることがあります。大型犬の場合は、事前に「対応できるか」「費用はどう変わるか」を施設に確認しておくと安心です。

Q合祀墓に納めたあと、やっぱり手元に戻すことはできますか?

A合祀墓はほかのペットの遺骨と一緒に納めるため、あとから特定の子の遺骨を取り出すことはできません。「いずれ手元に」という気持ちが少しでもあるなら、分骨して一部を手元供養に残すか、個別安置ができる方法を選んでおくと安心です。

Qお墓にかかる費用をできるだけ抑えたいのですが。

A費用を抑えたい場合は、合祀墓(約5,000円〜30,000円)や、骨壷代のみで済む手元供養が選ばれています。管理費が続かない方法を選ぶと、長い目でみた負担も軽くなります。無理のない範囲で、続けやすいかたちを選んでください。

※本記事の料金は執筆時点(2026年7月)の各社公開情報をもとにした一般的な相場です。犬の体の大きさや条件により費用は大きく異なります。最新の費用や条件は各施設・サービスの公式サイトでご確認ください。

まとめ

犬のお墓には、霊園の個別墓・納骨堂・合祀墓・自宅の庭・手元供養という5つの基本のかたちがあり、費用は数千円から数十万円までさまざまです。選ぶときは、「そばに置くか預けるか」「後から遺骨を移す可能性があるか」「管理費が続くか」に加えて、犬ならではの「体の大きさ」も静かに確かめていくと、その子に合うかたちが見えてきます。

どの方法にも良さがあり、組み合わせても構いません。急いで決める必要はないので、家族と話しながら、長くお参りを続けられるかたちをゆっくり選んでいってください。あなたと愛犬の毎日が、これからもやさしい光に包まれていますように。

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