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高齢の犬の鼻血|考えられる原因と家でできる応急の対応・受診の目安

朝、いつものように顔をのぞき込んだら、鼻のまわりに赤いものがついていた——。歳を重ねた犬の鼻血は、飼い主さんにとって胸が締めつけられるような出来事だと思います。ぶつけたわけでもないのに、どうして。放っておいても大丈夫なのか、それともすぐ病院なのか。判断がつかないまま、床の上の小さな赤い跡を何度も見返してしまう方も少なくありません。

この記事では、高齢の犬に鼻血が見られたときに知っておきたいことを、獣医療の一次情報をもとに静かに整理しました。原因の見当をつけて安心するための記事ではありません。むしろ逆で、鼻血は自宅で原因を判断できないものだからこそ、動物病院で調べてもらうことが大切だという前提に立って、そのあいだにご家族ができることを具体的にお伝えします。

いま出血している最中で読む時間がないという方は、この先の「できるだけ早く動物病院へ相談したいサイン」だけでも先にご覧ください。

飼い主さん
13歳の子が、急に片方の鼻から鼻血を出しました。数分で止まったので少しほっとしたのですが、これは様子を見てもいいのでしょうか。
編集部
止まったとしても、一度は動物病院にご相談いただくのが安心です。犬の鼻血は病名ではなく「体の中で何かが起きているサイン」で、とくに高齢の犬では検査をしてはじめて背景が分かることが多いとされています。ご自宅では原因を特定できませんので、落ち着かせて記録を残し、病院で診てもらう準備をしていただくのがよいと思います。

一言でいうと、高齢の犬の鼻血は「様子を見てよいもの」ではなく、動物病院で原因を調べてもらうべきサインとされています。ぶつけた直後にすぐ止まった場合を除き、元気や食欲があっても一度は受診を検討してください。

高齢の犬の鼻血は様子を見てよい?まず知っておきたいこと

動物病院で獣医師に診てもらう高齢の犬と飼い主
写真はイメージです

人の鼻血は、乾燥や鼻をいじったことなど、比較的ありふれた理由で起きることがあります。そのイメージから「犬の鼻血もよくあること」と思われがちですが、獣医療の情報では受け止め方が少し異なります。犬の鼻出血(エピスタキシス)はそれ自体が診断名ではなく、体のどこかに原因がある「症状」として扱われると説明されています(VCA Animal Hospitals「Nose Bleeds (Epistaxis) in Dogs」)。

そして、その原因は見た目や出方から推測することが難しいとされています。米国獣医師会の学術誌『Journal of the American Veterinary Medical Association』に掲載された176頭の犬を対象とした調査(2007年・1996〜2001年の症例)では、鼻出血で来院した犬は6歳以上の高齢寄りの個体が多く、来院の多くが救急として扱われていたと報告されています。同じ調査では、片側から出ているか両側から出ているかといった従来「局所の原因か全身の原因かを見分ける手がかり」とされてきた特徴は、確実な判断材料としては使えなかったと結論づけられました。全身性の異常があった21頭のうち11頭(52%)は、片側だけの鼻出血だったとされています。

つまり、「片方だけだから鼻の中のことだろう」「元気があるから軽いのだろう」という自己判断が当てにならない、ということです。飼い主さんにできるのは原因を突き止めることではなく、愛犬を落ち着かせ、状況を記録して、獣医師に渡すことだと考えていただくのが現実的です。

「様子を見てもよい」とされる限られた場面

唯一、経過を見る余地があるとされるのは、目の前で鼻を強くぶつけた直後に少量出血し、すぐに止まったケースです。ペット保険各社の獣医師監修記事でも、外傷の直後で速やかに止まった場合を除いて、鼻血が出ること自体が基本的に異常と説明されています(PS保険「犬の鼻血の原因とは?」獣医師監修)。それでも、ぶつけた場所によっては顔の骨や歯に影響が及んでいることもあるため、翌日以降に鼻水やくしゃみが続くようなら相談してください。

高齢という条件が意味を持つ理由

年齢そのものが鼻血を起こすわけではありません。ただ、シニア期に入ると鼻の中や全身に起こりうる変化の選択肢が増えるため、同じ「鼻血」でも高齢の犬では背景の確認がより重要になると考えられています。持病があって薬を飲んでいる場合や、健康診断からしばらく時間が空いている場合は、その旨も受診時に伝えておくと診察の助けになります。

高齢の犬の鼻血で一般に挙げられる背景

高齢の犬の鼻血の背景として一般に挙げられる5つの要素の図解
高齢の犬の鼻血で一般に挙げられる背景(当メディア編集部作成)

ここからは、獣医療の情報で一般に挙げられている背景を並べて紹介します。いずれも「可能性として知られているもの」であり、この記事から愛犬の原因を判断することはできません。読み進めながら「これかもしれない」と思っても、そこで結論を出さず、診察の際の情報として獣医師にお伝えいただければと思います。

鼻腔内のできもの(腫瘍)

鼻の奥(鼻腔)にできものができることがあり、高齢の犬で鼻血が続く場合の背景として挙げられます。MSD獣医マニュアルでは、犬の鼻腔内腫瘍は診断時の平均年齢が9.5〜10歳前後で、鼻の長い犬種(長頭種)や中間的な犬種で、短頭種よりもリスクが高いとされる、と説明されています。症状としては、粘液・膿・血の混じった片側から始まる鼻汁が最も多いサインで、経過とともに両側性になっていくことが多い、くしゃみやいびきを伴うこともある、とされます。

前述の176頭の調査でも、原因が特定できた109頭のうち鼻腔内の腫瘍が35頭と、外傷(33頭)と並んで多く報告されています。ただし、これは「鼻血=腫瘍」という意味ではありません。同じ調査では特発性の鼻炎(20頭)も一定数を占めており、検査をしてはじめて分かる、というのが実際のところです。

歯や歯ぐきの病気に関係するもの

犬の上あごの奥歯の根は、鼻腔と薄い骨を隔てて隣り合っています。重い歯周病が進行すると、その境目に穴(瘻管)ができて口と鼻がつながり、鼻から出血や鼻汁が出ることがあると説明されています(PS保険・獣医師監修記事)。VCAの解説でも、歯の根の膿瘍(tooth root abscess)が鼻出血の原因のひとつとして挙げられています。

口のにおいが強くなった、硬いものを避けるようになった、片側の顔を触られるのを嫌がる、といった変化が以前からあった場合は、その経過も獣医師に伝えておくとよいでしょう。

鼻炎・真菌・異物など、鼻の中で起きていること

細菌やウイルス、アレルギーによる鼻炎のほか、真菌(カビ)の感染、散歩中に吸い込んだ草の実や小さな異物なども、鼻出血の背景として挙げられます。異物の場合は突然の激しいくしゃみを伴うことがあると言われますが、これも自宅で取り出そうとするのは危険です。鼻の中に指や器具を入れることはせず、獣医師に任せてください。

血が止まりにくくなる病気(凝固の異常)

血小板が減る病気やフォンウィルブランド病などの凝固異常、殺鼠剤による中毒、肝臓の機能低下なども、鼻出血につながる要因として挙げられています(VCA、PS保険ほか)。こうした全身の異常では、鼻血だけでなく血尿・血便・皮膚のあざなど、他の場所の出血が重なることがあるとされます。心当たりのある症状があれば、必ず一緒に伝えてください。

なお、殺鼠剤や人用の薬を口にした可能性が少しでもある場合は、緊急性が高くなります。時間帯を問わず動物病院に連絡してください。

血圧の高さ

慢性腎臓病や副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、糖尿病などの持病に伴って血圧が高くなること(二次性高血圧)があり、鼻出血との関連が語られることがあります。ただし、アメリカ獣医内科学会(ACVIM)の高血圧に関する合意声明を紹介した日本語資料では、高血圧が犬猫の鼻出血の主な原因となることはまれと説明されています。持病がある場合の確認事項のひとつ、という位置づけで受け止めるのがよさそうです。

できるだけ早く動物病院へ相談したいサイン

高齢の犬の鼻血ですぐに動物病院へ相談したい6つのサインの図解
できるだけ早く動物病院へ相談したいサイン(当メディア編集部作成)

下に挙げるのは、獣医療の解説で「急いで受診を」とされることの多い様子です。ひとつでも当てはまるときは、夜間・休日であっても対応してくれる動物病院に連絡してください。

  • 血が止まらない・何度も繰り返す……落ち着かせて時間が経っても出血が続く、いったん止まってもまた出る
  • 両方の鼻から出ている……両鼻からの出血は、より早い相談が望ましいとされます
  • 歯ぐきや舌の色が白っぽい・青白い……貧血のときに見られる変化として粘膜の色が挙げられます
  • 呼吸が苦しそう……口を開けて息をする、息づかいが速い・荒い。VCAでも呼吸困難がある場合はただちに受診をと案内されています
  • ぐったりして動かない・ふらつく……呼びかけへの反応が鈍い、立ち上がれない
  • 他の場所からも出血している……血尿・血便・皮膚のあざ・歯ぐきからの出血など
  • 顔や鼻のまわりが腫れている・左右で形が違う
  • 殺鼠剤や薬を口にした可能性がある

これらに当てはまらない場合も、「急がなくてよい」という意味ではありません。鼻血が出たこと自体を、できるだけ早いタイミングで一度は相談してください。受診が翌日以降になる場合は、その間の様子(回数・出た側・量・他の症状)を記録しておくと役に立ちます。

なお、鼻血を飲み込んだ影響で、その後に黒っぽい便を出したり、血の混じった吐き戻しが見られたりすることがあると説明されています(VCA)。この変化自体は鼻血のあとに起こりうるものとされていますが、判断に迷うときは、やはり獣医師に確認していただくのが安心です。

家でできる応急の対応と、してはいけないこと

飼い主にそっと寄り添われて静かに休む高齢の犬
写真はイメージです

受診までのあいだ、ご自宅でできるのは「原因を探すこと」ではなく「これ以上出血を増やさず、安全に病院へ連れて行く準備をすること」です。順番に見ていきます。

1まず飼い主さんが深呼吸をする

飼い主さんの動揺は犬に伝わります。慌てた声や急な動きは犬を興奮させ、血圧が上がって出血が長引くことにつながるとされています。VCAの解説でも、犬を落ち着かせること、そのために飼い主自身が落ち着くことが最初の対応として挙げられています。ひと呼吸おいてから、静かな声で名前を呼んであげてください。

2静かな場所でそっと保定し、安静にさせる

薄暗く静かな場所で、いつもの寝床に横になれるようにします。抱き上げるときは体をしっかり支え、無理に押さえつけないでください。歩かせたり走らせたりせず、興奮させないことが大切とされています。他のペットや小さなお子さんがいる場合は、いったん距離をとってもらうと落ち着きやすくなります。

3鼻すじを冷やす

保冷剤や冷たいタオルをタオル1枚越しに、鼻すじ(鼻の付け根から目のあいだのあたり)に軽く当てます。冷やすことで血管が収縮し、出血が落ち着きやすくなるとされる方法です。嫌がるときは無理に続けず、低温やけどを避けるために長時間当てっぱなしにしないでください。

4顔は上げさせず、自然な姿勢のままで

人の鼻血のように上を向かせるのは避けてください。犬が顎を上げると血が喉に流れ込み、誤嚥(気管に入ること)の恐れがあると説明されています。顔はやや下向き〜水平の自然な姿勢のまま、口のまわりに流れた血はガーゼで軽く拭き取る程度にとどめます。

5出血の様子を記録し、動物病院へ連絡する

落ち着いてきたら、始まった時刻・止まるまでの時間・片側か両側か・色や量・他に気になる症状をメモします。可能であればスマートフォンで写真を撮っておくと、止まったあとの診察でも状況が伝わります。そのうえで、かかりつけ、または夜間対応の動物病院に電話し、指示を仰いでください。

してはいけないこと(デメリットになる対応)
  • 鼻にティッシュや脱脂綿を詰める……くしゃみを誘って出血が悪化したり、呼吸が苦しくなったりする危険があるとされています
  • 上を向かせる・顎を持ち上げる……血が喉に流れ、誤嚥の恐れがあります
  • 人用の市販薬や止血薬を飲ませる……獣医師の指示なく薬を与えないでください
  • 鼻の中を洗う・指や綿棒を入れる……粘膜を傷つけ、出血を増やすことがあります
  • 散歩やシャンプーなど、体を動かす予定を続ける……興奮や血圧の上昇につながります
  • ネットで原因を調べて自己判断する……この記事も含め、文章だけで原因を絞り込むことはできません

受診のときに伝えると診察がスムーズになること

診察を待つあいだ、飼い主の手にそっと乗せられた犬の前足
写真はイメージです

鼻血は、病院に着く頃には止まっていることも珍しくありません。そのため、ご家庭で見た「そのときの様子」が診察の重要な手がかりになります。次の項目をメモにまとめておくと、限られた診察時間を有効に使えます。

伝えたいこと メモの例
いつ・何回目か 今朝6時頃/先週も1回あった
どちらの鼻から 右のみ/両方/途中から両方になった
どのくらい続いたか 5分ほどで止まった/30分以上続いた
血の様子 鮮やかな赤/鼻水に混じる/どろっとしている
直前の出来事 くしゃみを連発した/ぶつけた/思い当たることはない
他の症状 いびき・鼻水・顔の腫れ・食欲低下・血尿など
持病と飲んでいる薬 病名/薬の名前(お薬手帳や現物を持参)
環境の変化 草むらに入った/新しい薬を始めた/殺鼠剤の心当たり

持ち物としては、お薬手帳や現在飲んでいる薬そのもの、直近の健康診断・血液検査の結果、鼻血の写真があると診察が進みやすくなります。過去に別の病院で検査を受けている場合は、その記録もあわせてお持ちください。

動物病院で行われることがある検査

静かな朝の光が差し込む窓辺の風景
写真はイメージです

どんな検査を行うかは、犬の状態や年齢、獣医師の判断によって変わります。ここでは「こういうことが行われる場合がある」という一般的な流れをご紹介します。すべてが必ず行われるわけではありませんし、順番も一律ではありません。

  • 身体検査・口の中の確認……粘膜の色、顔の左右差、歯や歯ぐきの状態、鼻の空気の通りなどを確認します
  • 血液検査……貧血の有無、血小板の数、凝固の働き、内臓の状態などを調べます
  • 血圧測定……持病がある場合などに行われることがあります
  • レントゲン検査・CT検査……鼻腔や歯の根、周囲の骨の状態を確認するために用いられます。鼻腔内の評価にはCTが有用とされ、専門的な設備のある施設を紹介されることもあります
  • 鼻鏡(内視鏡)検査・組織の検査……鼻の中を直接観察したり、組織の一部を採って調べたりする方法で、全身麻酔が必要になることがあります

高齢の犬では、麻酔をかけるかどうかがご家族にとって大きな判断になります。検査で分かること、負担、その結果によって選べる道が変わるのかどうか——気になることは遠慮なく質問してください。「検査をしない」という選択を含めて、その子と暮らしの状況に合った方針を一緒に考えてくれるのが、かかりつけの獣医師です。納得できないまま進めず、必要であればセカンドオピニオンを求めることもできます。

鼻血と付き合いながらシニア期を穏やかに過ごすために

窓辺にそっと飾られた白い花
写真はイメージです

診断がついて治療が始まる場合も、原因がはっきりしないまま経過を見ていく場合も、日々の暮らしは続いていきます。飼い主さんにできることは、そう多くはありません。それでも、いくつか支えになることがあります。

ひとつは記録を続けることです。鼻血が出た日と回数、食欲、呼吸の様子、いびきの有無を短くメモしておくと、次の診察で「増えているのか、変わらないのか」を獣医師と共有できます。スマートフォンのカレンダーに一言残すだけでも十分です。

もうひとつは興奮させすぎない生活の工夫です。急な運動や強い刺激を避け、室内の温度や湿度を穏やかに保つ。散歩は草むらの奥に顔を突っ込ませないよう気をつける。日々の口のケアを無理のない範囲で続ける。どれも小さなことですが、負担を増やさないという意味では確かな支えになります。

そして、飼い主さん自身が消耗しすぎないことも大切です。夜中に鼻血が出るかもしれないと思うと眠りが浅くなりますし、検査結果を待つ時間は長く感じられます。事前に夜間対応の動物病院の連絡先を控えておく、家族で見守る時間を分担する——そうした備えが、心の余裕を少しだけ広げてくれます。

もし治療の見通しが厳しいと告げられ、この先のことを考えざるを得ない状況になったときは、どうか一人で抱え込まないでください。何をどう準備すればよいのか分からないまま時間だけが過ぎていく——その不安を少しでも和らげられるよう、必要になったときの流れを別の記事にまとめています。

そして、お別れのあとに続く悲しみもまた、誰にでも起こりうる自然な反応です。そのときが来たら、こちらもそっと開いてみてください。

よくある質問

Q鼻血がすぐ止まったら、受診しなくても大丈夫ですか?

A目の前で鼻を強くぶつけた直後にすぐ止まった場合を除き、一度は動物病院にご相談いただくのが安心です。獣医師監修の解説では、外傷の直後を除いて鼻血が出ること自体が基本的に異常とされています。止まったあとでも、出血していたときの様子をメモや写真で残して受診してください。

Q高齢の犬の鼻血は、乾燥が原因ということはありますか?

A鼻の表面が乾いてひび割れることはあり、その場合に犬用の保湿クリームやワセリンを薄く塗る方法が紹介されることはあります。ただし、鼻の穴の中からの出血を「乾燥のせい」と自己判断するのは避けてください。獣医療の解説では、鼻出血は複数の背景が考えられる症状として扱われています。

Q片方の鼻からだけなら、軽いということですか?

Aそう言い切ることはできません。176頭の犬を対象とした調査では、全身性の異常があった21頭のうち11頭(52%)が片側だけの鼻出血で、片側か両側かという特徴は局所の原因と全身の原因を見分ける材料としては使えなかったと報告されています。片側であっても受診の目安に変わりはありません。

Q鼻血のあとに黒い便が出ました。これは別の病気でしょうか?

A鼻血を飲み込んだ影響で、その後に黒っぽい便や血の混じった吐き戻しが見られることがあると説明されています。ただし、消化管の出血など別の原因である可能性も否定できませんので、自己判断はせず、鼻血の経過とあわせて獣医師にお伝えください。

※本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療の代わりになるものではありません。気になる症状は動物病院にご相談ください。

まとめ

高齢の犬の鼻血は、それ自体が診断名ではなく、体の中で何かが起きていることを知らせるサインとされています。鼻腔内のできもの、歯や歯ぐきの病気、鼻炎・真菌・異物、血が止まりにくくなる状態、血圧の高さ——挙げられる背景はいくつもありますが、症状の出方だけで原因を見分けることは難しいと報告されており、ご家庭で判断することはできません。

だからこそ、飼い主さんにお願いしたいのは、原因を突き止めることではなく、静かに落ち着かせ、鼻すじを冷やし、上を向かせず、そのときの様子を記録して動物病院へつなぐことです。血が止まらない、両方の鼻から出ている、歯ぐきが白っぽい、呼吸が苦しそう——このような様子があれば、時間帯を問わず相談してください。

不安な気持ちのまま検索を続けた夜もあったかもしれません。それは、この子を大切に思っているからこそのことだと思います。次の一歩は、獣医師と一緒に踏み出せます。

あの子の呼吸が今日も穏やかでありますように。

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