死の前兆・余命 看取り・終末期

犬の心臓弁膜症と余命|ステージごとの見方と、家で確かめられること

「心臓の弁が悪くなっています」と説明を受けて、その帰り道に、あるいは眠れない夜に、この言葉を検索されたのだと思います。あと何年一緒にいられるのか。それとも、もう数えられるほどしか残っていないのか。知りたいけれど、はっきり知るのがこわい——そのどちらもが同時にある状態を、私たちも同じように想像します。

先にお伝えしておきたいことがあります。この記事は、あの子の余命を数字でお答えするための記事ではありません。犬の心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症)は、同じ病名でも進み方に大きな幅があるとされていて、「この病気だから、あと何年です」と言える種類の病気ではないからです。診察も検査もしていない立場から、その子の残された時間を書くことは、どうしてもできません。

そのかわりに、この記事では、獣医療で実際に使われている「ステージ」という考え方をご紹介します。見通しは病名ではなく、いまどの段階にいるか・治療にどう反応しているか・年齢や体の他の状態はどうか、といった要素の組み合わせで考えられているものだからです。あわせて、おうちで確かめられること、様子が変わったときのサイン、動物病院で聞いておくとよいことを、静かに整理していきます。判断はすべて、かかりつけの獣医師と一緒に行ってください。

飼い主さん
健康診断で心雑音を指摘されました。ネットで調べると「余命◯年」という数字ばかり出てきて、その数字が頭から離れません。もっと早く気づいてあげられたら、違ったのでしょうか。
編集部
まず、その自責は少し下ろしていただけたらと思います。この病気は、心雑音が出てから症状が出るまでに何年もかかることが多いとガイドラインでも説明されていて、飼い主さんが見て分かる変化は、かなり進んでから出てくるものだからです。気づくのが遅かったのではなく、外から見えにくい場所で進む病気だった、ということです。そして数字については、同じ病名の犬をひとまとめにした平均値でしかありません。この記事では、その子を見るための枠組みのほうをお伝えします。

一言でいうと、犬の心臓弁膜症は「病名」ではなく「ステージ」で見通しを考える病気です。同じ診断名でも、段階・治療への反応・年齢によって、その先はまったく違うものになります。

犬の心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症)とは、どんな病気か

心臓の中には、血液が逆向きに流れないようにするための「弁」があります。そのうち、左心房と左心室のあいだにある僧帽弁が、加齢とともに厚く不整に変化して、閉じたときにすき間ができてしまう——これが僧帽弁閉鎖不全症(粘液腫様僧帽弁疾患、MMVD)と呼ばれる状態です。日本の動物病院で「心臓弁膜症」「心臓の弁が悪い」と説明されるとき、多くはこの病気を指しています。

ソファの上で静かに眠っている高齢の小型犬の様子
写真はイメージです

弁が閉じきらないと、押し出されるはずの血液の一部が左心房へ戻ります。この戻り(逆流)の音が、聴診で聞こえる心雑音です。逆流が増えると心臓の部屋は少しずつ広がり、やがて肺のほうに水分がにじみ出やすくなります。この段階になってはじめて、呼吸が速い・咳が出る・疲れやすいといった、外から見て分かる変化があらわれてきます。

どんな犬に多い病気なのか

米国獣医内科学会(ACVIM)が2019年に公表したコンセンサスガイドラインでは、この病気について次のように説明されています。北米の動物病院で診断される犬の心臓病のおよそ75%を占め、一次診療にかかる犬のおよそ10%に何らかの心臓病があるとされる、と。犬の心臓病としてはもっとも身近なもの、ということになります。

小型犬に多く、同ガイドラインでは「小型犬では、この病気は概してゆっくりと、しかしときに予測しがたく進行する」と述べられています。また、大型犬で発症した場合には進行が速く、予後はより慎重に見られる、とも記されています。キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは比較的若い年齢から発症しやすい犬種として知られています。

「余命◯年」と言い切れないのは、なぜか

検索すると、余命の年数や月数が並んでいます。読んでしまったあとで「忘れてください」と言われても難しいと思いますので、その数字がどういう性質のものかだけ、お伝えします。

朝の光が差し込む静かな窓辺と、置かれたままの散歩用リード
写真はイメージです

ああした数字は、多くの犬をまとめて追いかけた研究から出てくる集団の平均や中央値です。平均が意味を持つのは集団に対してであって、目の前の一頭には当てはめられません。同じ数字の裏側には、もっと短かった子も、ずっと長く穏やかに過ごした子も、どちらも含まれています。

そして先ほどのガイドラインが「ときに予測しがたく進行する」と書いているとおり、進み方そのものに幅があります。同じステージにいても、治療への反応、年齢、腎臓など他の臓器の状態、体格や犬種によって、その先の景色は変わります。だからこそ獣医療の現場では、病名だけで見通しを語らず、次にご紹介する段階分けを手がかりにして、その子ごとに考えていきます。

「では、何も分からないのですか」と思われるかもしれません。そうではありません。分かるのは、いまどの段階にいるかと、これから何を見ていけばよいかです。この2つは、その子の残り時間そのものよりも、今日からの毎日をずっと助けてくれます。

獣医療で使われる「ステージ」という考え方

ACVIMのガイドラインでは、犬の僧帽弁閉鎖不全症をA・B1・B2・C・Dの段階に分けて考えます。これは余命を示す物差しではなく、どんな検査をして、どの時期に何を始めるかを判断するための枠組みです。それでも、いまの位置を知る手がかりとして、飼い主さんにとっても意味のある考え方だと思います。

犬の心臓弁膜症のステージB1・B2・C・Dの違いを整理した図解
ステージごとに見るところと相談することが変わります(当メディア編集部作成)
ステージ どんな状態か ガイドラインでの扱い
A 心雑音も心臓の構造的な異常もないが、なりやすい犬種などで発症のリスクが高いとされる 治療の対象ではなく、定期的な診察で経過を見る段階
B1 心雑音はあるが症状はなく、レントゲンや超音波検査で心臓が大きくなる変化が基準に届いていない 薬や食事による治療は勧められず、6〜12か月後の再検査が目安とされる
B2 症状はまだないが、逆流によって左心房・左心室が大きくなり、検査上の基準を満たした 症状が出る前から治療を始めることが勧められる段階
C 心不全の症状が現在ある、または過去にあった。標準的な治療で対応できる 入院が必要な急性期と、通院で管理する時期に分けて考えられる
D 心不全の症状が標準的な治療では抑えきれない段階(末期) らくに過ごせることを目的に、より専門的な治療の組み立てを検討する

B1とB2を分けているもの

この2つの境目は、飼い主さんの目に見えるものではなく、検査の数値で決められています。ガイドラインでは、心雑音の強さが6段階中3以上、超音波検査での左心房と大動脈の比が1.6以上、体重で補正した左心室の内径が1.7以上、そしてレントゲンでの心臓の大きさの指標(VHS)が10.5を超える、という条件が挙げられています。これらを原則としてすべて満たすことが望ましいとされているのは、治療が生涯続くものになるためです。

数字そのものを覚えていただく必要はありません。ただ、「B2と言われた」=「見た目には元気でも、心臓の形はすでに変わってきている」という意味なのだ、と知っておくと、診察室での説明が入ってきやすくなると思います。

症状が出る前と、出たあとで変わること

ガイドラインは、B1の段階では薬による治療は勧められないとしたうえで、6〜12か月ごとの再検査を提案しています(画像所見によっては、大型犬でより短い間隔を勧める意見も併記されています)。「何もしない」ではなく「定期的に見ていく」段階ということです。この再検査の間隔を守ることが、B2への移行を見逃さないための、いちばん確実な方法とされています。

C以降は、心不全の症状に対応していく時期になります。ガイドラインは、この時期の治療の目的として、症状をやわらげること、運動できる力を保つこと、体重を維持すること、そして生活の質を高めることを挙げています。長さだけを目標にしているわけではない、という点は、飼い主さんにも知っておいていただきたいところです。

おうちで確かめられる「安静時の呼吸数」

飼い主さんが家でできることの中で、獣医療がもっとも重視しているのが、この呼吸数の記録です。ACVIMのガイドラインは、家庭で見られるいくつかの項目のうち、「安静時の呼吸数がその子のふだんの値より増えていないか」が、状態が崩れる兆しをもっともよく予測すると述べています。

犬の安静時呼吸数を自宅で数える3つの手順をまとめた図解
安静時の呼吸数の数え方(当メディア編集部作成)

数え方

米国タフツ大学獣医学部の心臓病の解説(HeartSmart)では、次のように案内されています。胸がふくらんで(吸う)、しぼむ(吐く)までの1往復を1回と数える。1分間そのまま数えるか、30秒数えて2倍にする。そして必ず、眠っているとき、または静かに休んでいるときに測る。ハアハアと口を開けて呼吸しているときの数字は、この目的には使えません。

同じ解説では、犬や猫のふだんの呼吸数はおおむね1分間に32〜35回より少なく、動物によっては12回程度のこともあるとされ、1分間に35回を超えるような速い呼吸や、苦しそうな呼吸が見られるときは獣医師に連絡して相談するよう案内されています。

健康な犬ではどのくらいなのか

眠っているあいだの呼吸数(睡眠時呼吸数)については、研究も行われています。見た目に健康な成犬を対象にした調査では、1頭ごとの平均は1分間に13回で、平均が23回を超えた犬はいなかったと報告されています(Rishniwら, Research in Veterinary Science, 2012年)。また、症状の出ていない左心系の心臓病がある犬でも、平均が30回を超えることはまれだと報告されています(Journal of the American Veterinary Medical Association, 2013年)。

ただし、これらは研究上の参考値です。大切なのは他の犬と比べることではなく、その子自身のふだんの数字(ベースライン)を知っておくことです。落ち着いているときに何度か数えて日付とともに残しておけば、あとで「増えてきた」と気づけます。そして、その記録は診察室でとても役に立ちます。

数字で判断しようとしないでください

呼吸数を数えるのは、良し悪しを飼い主さんが決めるためではありません。気づいて、伝えるためです。数字が増えていた、いつもより苦しそうだった——その事実をそのまま獣医師に渡してください。薬の内容や量をご家庭で調整することは、けっしてなさらないでください。

見逃したくない、様子が変わったときのサイン

ACVIMのガイドラインでは、心不全(ステージC)の犬に典型的に見られる変化として、呼吸が速い、落ち着かない、呼吸が苦しそう、咳が出る、といった様子が挙げられています。また、肺の血圧が上がる状態を伴う場合には、動いたあとに強く疲れる、倒れる・気を失うような様子、お腹が張るといった変化も挙げられています。

診察台の上で獣医師に聴診器を当てられている犬と、見守る飼い主
写真はイメージです
気づきやすい変化 家庭での見方・伝え方
安静時・睡眠時の呼吸が、ふだんより明らかに速い その場で数えて、日時とともに記録する。動画を撮っておくと伝わりやすい
お腹まで大きく使って呼吸している・苦しそうにしている 時間帯にかかわらず、まず動物病院へ電話で相談する
咳が出る(夜間や興奮したあとなど) いつ・どんなときに出るかをメモする。心臓以外が原因のこともある
散歩を嫌がる・すぐ座り込む・以前より疲れやすい 「いつからか」を思い出して伝える。無理に歩かせない
ふらつく、倒れる、一瞬意識が飛ぶような様子がある その日のうちに連絡する。前後の様子を具体的に伝える
お腹が張ってきた・体重の増減が急である 体重の記録があれば持参する
歯ぐきや舌の色がいつもと違って見える 自己判断せず、そのまま伝える

咳について、ひとつだけ補足します。ガイドラインは、この病気になりやすい犬たちには気管や気管支の慢性的な病気も多いため、心雑音のある犬が咳をしていても、それが必ずしも心不全によるものとは限らないと注意を促しています。咳イコール悪化、と決めつけずに、まず診てもらってください。

動物病院で確認しておきたいこと

診察室では聞きたいことが飛んでしまうものです。次のような質問をメモして持っていくと、その子の現在地が具体的になります。答えは病院によって、またその子の状態によって変わります。

診察の待合で犬を抱きながら、メモ帳を開いている飼い主
写真はイメージです
  • いまのステージはどれにあたりますか(B1・B2・C・Dのどこか)
  • 次の検査はどのくらい先が目安になりますか。何を見るための検査ですか
  • この子の場合、家で何をいちばん見ていればよいですか
  • 安静時の呼吸数は、どのくらいになったら連絡したほうがよいですか
  • 夜間や休診日に様子が変わったとき、どこへ連絡すればよいですか
  • 散歩や運動は、どの程度までなら続けてよいですか
  • 食事や水分について、気をつけたほうがよいことはありますか
  • いま出ている症状のうち、心臓が原因のものはどれだと考えられますか

「呼吸数がいくつになったら連絡すべきか」は、その子のベースラインをもとに獣医師が決める事柄です。一般的な目安ではなく、その子の数字として教えてもらえると、迷う時間が減ります。

ステージが進んだときには、「らくに過ごせているかどうか」をどう判断すればよいか、そのときどんな選択肢があるかも、落ち着いているうちに聞いておけると心強いと思います。看取りの場面での選択は、飼い主さんが一人で背負うものではなく、獣医師と一緒に考えていく事柄です。どの選択も、その子を思ってのものであることに変わりはありません。

おうちでできる、寄り添い方

特別なことをする必要はありません。心臓に負担をかけない毎日を、静かに整えていくことがそのまま寄り添いになります。以下は一般的に言われている工夫で、その子に合うかどうかは獣医師にご確認ください。

毛布の上で丸くなって眠る犬の前足に、飼い主が手を添えている場面
写真はイメージです

1呼吸数を数える習慣をつくる

毎日でなくてかまいません。眠っているときに30秒数えて2倍にする。それをスマホのメモに日付とともに残す。それだけで、変化に気づける目が育ちます。

2暑さと湿気から遠ざける

呼吸が苦しい状態は、暑さや湿度で悪化しやすいと一般に言われます。エアコンで室温を保ち、日中の暑い時間帯の散歩は避けてください。

3興奮させすぎない

来客やインターホン、遊びで一気に興奮すると、そのぶん心臓が働きます。うれしそうにしていても、区切りをつけてあげてください。

4散歩は「その子のペース」に合わせる

歩くこと自体を取り上げる必要はないとされますが、距離や速さは無理をさせないこと。立ち止まったらそこで引き返す、くらいで十分です。

5休める場所を静かに整える

滑らない床、段差の少ない動線、そして横になったときに呼吸がらくな姿勢をとれる寝床を。息が苦しいときは、伏せるより上体を少し起こした姿勢を好むことがあると言われます。

6お薬の時間を仕組みにする

飲ませ忘れが不安のもとになります。アラームやピルケースで仕組みにしてしまうと、気持ちの負担が減ります。飲めなかった日があれば、そのことも記録して獣医師に伝えてください。

そして、してあげられることの中でいちばん大きいのは、そばにいて、いつもの声で名前を呼ぶことかもしれません。病気の段階がどこであっても、その子にとっての一日の質を決めているのは、たぶん検査の数字ではないほうの時間です。

飼い主さん自身のこと

心臓の病気と長くつきあうということは、「今日は大丈夫だっただろうか」と毎晩たしかめる暮らしでもあります。呼吸を数えるたびに緊張し、少し増えていただけで血の気が引く。その消耗は、決して小さいものではありません。

夜の窓辺で、眠る犬のそばに静かに座っている飼い主のうしろ姿
写真はイメージです

もし責める気持ちが出てきたら、思い出していただきたいことがあります。この病気は、心雑音が聞こえるようになってから心不全の症状が出るまでに何年もかかることが多い、とガイドラインが述べているような進み方をします。外から見て分かるようになった時点で、すでに長い時間が経っていた——それは注意深さの問題ではありません。診察を受けさせ、薬の時間を守り、呼吸を数えてこられたこと自体が、その子にとっての支えです。

ひとりで抱えすぎないでください。家族の誰かと記録を分担する、通院の付き添いを頼む、それだけでも違います。眠れない日が続くようなら、ご自身のこともどうか後回しにしないでください。

よくある質問

Q心雑音を指摘されましたが、まだ元気です。すぐに何かしたほうがよいですか

AACVIMのガイドラインでは、心雑音があっても心臓が大きくなる変化が基準に達していない段階(B1)では、薬や食事による治療は勧められないとされ、6〜12か月後の再検査が提案されています。「何もしない」のではなく「定期的に確かめていく」時期です。次の検査の時期は、必ずかかりつけの獣医師に確認してください。

Q咳が出るようになりました。悪化したということでしょうか

A咳は心不全でも見られる変化として挙げられていますが、同じガイドラインは、この病気になりやすい犬には気管や気管支の慢性的な病気も多く、心雑音のある犬の咳が必ずしも心不全によるものとは限らないと注意を促しています。いつ・どんなときに出るかを記録して、診察で伝えてください。

Q安静時の呼吸数が何回になったら病院に連絡すべきですか

Aその子ごとに異なるため、基準の数字はかかりつけの獣医師に決めてもらうのがもっとも確実です。一般的な参考としては、タフツ大学獣医学部の解説で、ふだんの呼吸数はおおむね1分間に32〜35回より少なく、35回を超える速い呼吸や苦しそうな呼吸が見られる場合は獣医師に連絡するよう案内されています。数字にかかわらず、いつもと違う苦しさを感じたときは連絡してください。

QステージがCやDと言われました。もう長くないということですか

Aステージは、どの治療や検査を検討するかを判断するための枠組みであって、残された時間を示す物差しではありません。進み方には大きな個体差があるとされ、治療への反応や年齢、他の臓器の状態によっても見通しは変わります。その子の現在の状態については、検査結果を見ている獣医師にご確認ください。

※本記事は一般的な情報提供が目的で、診断・治療の代わりではありません。気になる症状は動物病院にご相談ください。記載内容は執筆時点(2026年8月)に確認できた獣医療の公表資料に基づいています。

まとめ

犬の心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症)は、犬の心臓病の中でもっとも多い病気とされ、獣医療ではA・B1・B2・C・Dというステージで段階を捉えながら見ていきます。同じ病名でも、いまどの段階にいるか、治療にどう反応しているか、年齢や他の臓器の状態はどうかによって、その先は大きく異なります。だからこそ、余命の数字を探すよりも、その子の現在地を知ることのほうが、きっと役に立ちます。

おうちでできることは、静かなときに呼吸を数えて、日付とともに残しておくこと。暑さと興奮から少し遠ざけて、休める場所を整えること。そして、変わったと思ったら早めに連絡すること。難しいことではありませんが、どれも確かに意味のあることだと、獣医療の側から説明されているものです。

心雑音が聞こえてから症状が出るまでには、長い時間があることが多いとされています。気づくのが遅かったのではありません。見えにくい場所で進む病気だった、というだけです。

数えた呼吸の回数のぶんだけ、その子のそばにいた夜があります。残された時間の長さがどうであれ、その時間が穏やかなものでありますように。

-死の前兆・余命, 看取り・終末期
-